解説
ピアノ独奏の「ベルガマスク組曲」(1890-1905)が、忠実に室内楽に編曲されました。編曲者のJ-M.ダマーズの巧妙なハープ使用法は素晴らしく、音楽に響きと華やかな色彩をもたらしてくれます。その上、楽器編成はドビュッシーの傑作「ソナタ」(1915)と同じで、両巨匠共作のオリジナリティーを感じさせます。「ベルガマスク」の題名はP.ヴェルレーヌの詩集《艶なる宴》の一節(魅力的なマスク)を借用したもので、本来の意味はイタリアのベルガモ地方の古い二拍子系の舞曲(主にシャコンヌ主題を借用した一連の変奏曲)を指します。I.前奏曲はハープの奏でる美しい響きに、優美な旋律線の波がFl.Va.で歌われます。II.メヌエットは新古典的で、ハープのリズミカルな伴奏に乗ってFl.Va.が優雅に踊ります。III.月の光は最も知られた作品で、印象主義的な美しい色彩のなか、叙情的なハープの響きが淡い輝きを放っています。IV.パスピエは軽快なフランス古典舞曲で、ハープの打楽器的な軽妙なリズムに乗って、Fl.Va.が華麗に舞います。ニュース
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