解説
バーバーは20世紀アメリカの作曲家。カーティス音楽院で作曲、声楽とピアノを学びました。ピューリッツァー奨学金とローマ賞を得て、ローマへ留学し、「交響曲 第1番」、弦楽四重奏曲などを作曲。1938年、「オーケストラのためのエッセイ」と「弦楽のためのアダージョ」がトスカニーニの指揮によって初演され、初期の代表作となりました。伝統に従った形式や書法を使い、長く甘美なメロディーを特徴としています。1957年に作曲されたオペラ「ヴァネッサ」はアメリカで成功を収め、翌年のザルツブルク音楽祭でも上演されました。その頃に出会ったアマチュアでフルートを吹くドイツ人の学生 Manfred Ibel のために作曲された「エレジー」は、バーバー自身、たいへん気に入っていたようで、1962年に作曲された「ピアノ協奏曲」の第2楽章にも転用され、「ピアノ協奏曲」と同時に、ピアノ伴奏のフルート・ヴァージョンも「カンツォーネ」の題名で出版されました。もの悲しくロマンチックな曲想です。この曲は、その後、オーボエと弦楽合奏のための「カンツォネッタ」にも転用され、没後に出版されました。バーバーにとって生涯忘れられない曲だったのでしょう。ニュース
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