解説
ダンクラ家は19世紀に活躍したフランスの弦楽器奏者の家系で、ヴァイオリニストだったシャルルは弦楽室内楽団を結成し、パリ音楽院の教授にもなりました。学習者用の練習曲などで知られ、この作品も原曲は教育用の「4つのヴァイオリンのための変奏曲」で、フルート四重奏用に忠実に編曲されています。序奏部は伸びやかに歌い、続いて和声的な「キラキラ星」主題が歌われます。第1変奏はレガート奏法の音階変奏主題がリレーされます。第2変奏は.軽快なスッタカート奏法で変奏主題が駆け巡ります。第3変奏はリズミカルで技巧的に変奏された装飾楽句が飛び交います。第4変奏は技巧的な分散和音変奏です。第5変奏は音階、分散和音の変奏断片が飛び交いリレーされます。第6変奏は静かに変奏主題を奏でます。第7変奏は再び、活発に音階による変奏主題が動き回ります。第8変奏はゆっくりとした三連符分散和音、16分音符連打の伴奏音形上に原曲主題が歌います。終曲は明確なリズム変奏により煌びやかに曲を閉じます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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