解説
R.ティルメッツ (1847-1915) は19世紀のドイツ・ロマン派の偉大なフルーティスト、作曲家で、ミュンヘンを拠点に活躍しました。1864年にF.ラハナー (1803-1890) の指揮するバイエルン王室歌劇場管弦楽団の首席奏者となり、1864年にバイエルン王室軍学校の教師、その後1883年に王室音楽学校のフルート科教授となり、同僚と共に木管室内楽団を結成。管楽室内楽の発展に貢献し、多くの作品を書き残しました。中でも夜想曲はこの曲を含めて3曲が残されています。この夜想曲 作品31はロマン派の香りが漂う単一楽章の小品。美しいピアノの主題と流れる伴奏音形にホルンが癒しの旋律を、また、フルートが清らかなオブリガートを小鳥のさえずりのように奏で、まさに理想郷を歌った田園詩です。ちなみに、彼はフルートの改良で知られたT.ベームのもとで学び、師の新しいベーム式フルートの練習曲、「24の練習曲 作品12」、「26の全調の旋律的練習曲 作品29」「二重奏形式の30の練習曲 作品52」、「二重奏形式の12のリズム練習曲 作品54」を著したことで知られています。ニュース
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