解説
弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調を原曲に忠実に編曲した作品です。彼が本格的な弦楽四重奏曲を作曲したのは1870-80年代で、第2番は国民楽派的作風とされています。1881年、夏の終わりの数週間で書かれ、翌年に初演されました。第1楽章は自由なソナタ形式を枠組みとして書かれ、第1主題[D]はクラリネット、オーボエ、フルート、ファゴットの順に長閑に奏でられ、続く第2主題[A]はフルート、オーボエ、フルートとホルンの順に、美しく歌われます。第2楽章は自由形式(スケルツォ風)で書かれ、軽快なスケルツォとトリオ風のワルツが交互に数回繰り返されます。トリオ部分は省略され、コーダは急速なスケルツォに戻り終わります。第3楽章は「ボロディンのノクターン」で知られた名曲で、美しい抒情的な夜想曲主題がフルートとイングリッシュ・ホルンで引き継がれて歌われます。中間部は上行音階とトリルで飾られた楽句が舞曲風に舞います。第4楽章はAndanteの序奏に続きVivaceの主要主題が軽快にフーガ風に前進し、挿入楽句は対照的に長閑に歌います。スタッフより
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