解説
ノルウェーの国民楽派を代表するグリーグの人生の中で、1867年は従妹の歌手ニーナ・ハーゲルップと結婚した記念すべき年でした。この年は、ピアノのための「抒情小曲集 第1集」と「ヴァイオリン・ソナタ 第2番 作品13」が作曲され、その翌年には「ピアノ協奏曲 イ短調」も書かれました。この数年前から、グリーグはノルウェーの民族音楽の要素を使った創作に目覚めて、豊かな楽想に満ちた作品が次々と書かれるようになったのです。「ヴァイオリン・ソナタ 第2番 作品13」は、フルートで演奏しても、また新たな表情を発見できると思います。第1楽章は、愁いを帯びた序奏に始まり、第1主題がスプリング・ダンス(飛び跳ね踊り)のリズムで提示された後、すぐに短調に転じて静かな第2主題が出現し、起伏のある展開を見せます。第2楽章 ホ短調のしみじみとした主題が様々に変容されます。中間部のホ長調の伸びやかな旋律が印象的。第3楽章 機敏な主題と透明感を持った静かな主題が素材として使われて、息も付かせずクライマックスへと進みます。ニュース
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