解説
P.ヒンデミット (1895-1963) はドイツの現代音楽作曲家で、ベルリン音楽学校で教鞭をとりましたが、ナチスの迫害にあい、トルコ、スイス、アメリカと大戦を避けて移住しました。この 『カノン風ソナチネ』 (1923年) は転換期前の作品であり、初期の彼の特徴であるバロック音楽から引用した書法の 「カノン形式」 で書かれた三楽章構成 (急−緩−急) の 【演奏会用現代二重奏曲】 です。全楽章とも響きは現代的ですが、1、3楽章はテレマンの 「カノン風ソナタ」 を連想し、第2楽章のカプリッチョはバッハの緩徐楽章を思わせるほどに繊細に書かれています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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