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京都市右京区に木嶋坐天照御魂神社があり、ここにある元糺の池の三正面(正三角柱状)を持つ三柱鳥居、「TRITOLY」(造語)がこの曲題です。日本の伝統的な神道の音楽の音律や陰陽五行の数的処理から生まれた超現代曲で、東洋的な笛の響きが印象的です。3人の奏者はトライアングル状に聴衆を囲んで演奏します。第1曲「プロローグ — 起請文」は契りを交わす際に約束を破らぬよう神仏に誓う文書を指します。序奏はリズム連打が重なり合い、やがて上行半音階的音階が頂点を築き盛り上がり、後半は下行旋律が綾をなして静かに消えます。第2曲「シャント(祝詞)— 啓請」は読経に先だってその趣旨を申し述べて、仏、菩薩を招くことを指します。現代特殊奏法を駆使した幻想的な音響空間が魅力です。第3曲「グラドゥアーレ(昇階曲)— 平挙」は高音域の強烈な不協和音が叫び、躍動するリズミカルな動機が次々とせめぎ合い、同調する強烈な不協和音で頂点に達し、突如静寂となり最後の強烈な一打で終演です。清水慶彦氏は京都市立芸術大学大学院博士課程を修了し、ブレーメン芸術大学で学んだ新鋭の作曲家です。(解説/佐野悦郎)ニュース
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