解説
J.リウはフランスのフルーティスト、教育者、作曲家で、親しみやすく楽しめる管楽器作品を発表しています。この四重奏曲「アルペン・ハイキング」は3楽章構成の「3つの行程」で、登山の様子を描写した作品です。各行程では楽譜に書き込まれたナレーション(ad lib)が、その状況を実況中継のように解説します。I. 第1行程「駅を出発、朝の天候は良好、標高1600mを目指す」は7/8の緩やかな漸進する「オスティナート旋律」が各パートで受け継がれ、その各声部の対旋律線が不思議な響きで登山の情景を語ります。II. 第2行程「山岳のパノラマ」は山の情景を表す「展望の主題(5/4)」で、独自の舞踏的動機を持つ各旋律線が、モルデント、トリル、ターンで飾られ歌います。状況が一変して、風、雪の悪天候で、避難小屋へ急ぎます。グリッサンド、フラッターといった現代特殊奏法が効果音となります。III. 第3行程「駅に戻る」は第1行程の「オスティナート旋律」が3度上に移調され回帰し、続いて、第2行程の「展望の主題」が回帰して、無事下山します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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