解説
イウェイゼン(1954- )アメリカの作曲家です。イーストマン音楽学校とジュリアード音楽院で、無調などの技法も学びましたが、卒業後はコープランドやバーバーの音楽の影響を受けて調性の旋法に回帰しました。1980 年からはジュリアード音楽院で教鞭を執り、管打楽器を中心とした作品を多く手がけ、そのレパートリーに貢献しています。このソナチネは、ジャズ発祥の地として名高いニュー・オーリンズをテーマとしています。2015 年の全米フルート協会の大会で、作品を委嘱したC.A.ブロズによって初演されました。第1楽章「午後10時、バーボン・ストリート」は「そしてパーティーが始まります!」の副題があり賑やかな通りの雰囲気です。12小節のブルーズ(blues)に基づいています。第2楽章「午前12時、ジャクソン広場」は「真夜中の思い出、甘く切ない」と題された緩徐楽章。第3楽章「午前2時、カフェ・デュ・モンド」は「楽しい時間を過ごそう(粉砂糖!)」と、フランス語由来のフレーズが掲げられています。粉砂糖!は、カフェの名物である「ベニエ」を指していると思われます。(解説/諸田大輔)ニュース
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