解説
クラインクネヒトはドイツの音楽家一族で、バイロイトの宮廷楽団のフルーティスト、ヴァイオリニストのヤーコブ・フリードリヒ (1722-1794) が最も知られ、また宮廷楽長兼作曲家として多くの室内楽作品を残しています。1750年前後に彼の三重奏曲(2Fl.Vc.)のいくつかがニュルンベルク、パリ、ロンドン等で出版されました。当時パリで出版されたこの「6つのソナタ集」[Es/C/D/F/Es/c] の表紙には、作曲家名として MR. KLINKENEK とだけ記述されているので、彼の作品かどうか少々疑問が残ります。この「第2番 ハ長調」は3楽章構成で、古典派のソナタ形式で書かれた作品です。第1楽章 [C] は爽快なリズムで連打する第1主題、トリルで飾られた舞踏風主題が転調を重ね踊ります。第2楽章 [G] はロンバルディア・リズムが躍動し、第1主題を2本のフルートで模倣し合います。第2主題は3連符が3度並進行で揺れ動き、厳かに歌います。第3楽章 [C] はロンド(ソナタ)形式で軽快なロンド主題が急速に駆け巡り、その間を繋ぐ第2主題(挿入句)は、軽快な分散和音と音階で応答します。ニュース
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