解説
「協奏的二重奏曲 作品43」は3楽章で構成され、第1楽章の長い序奏部 4/4[Es]はフルートとクラリネットで華やかな主題を応答し合いながら駆け巡ります。続いて長閑な英国民謡風牧歌主題 3/4[Es]が爽やかに奏でられ、第1変奏曲はクラリネットが16分音符のソロを華麗に歌い、第2変奏曲はフルートが技巧的に装飾された3連符楽句を奏で、ピアノのきらびやかなコーダで閉じます。第2楽章 3/4[Es]の主題はエコセーズ「デュランダルテとバレルマ」です。ロマンス主題はフルートとクラリネットが3度、6度の美しい響きで二重奏を奏でます。切れ目なく第3楽章に突入し、その優雅なロンド主題のワルツ[Es]はフルートとクラリネットがソロ、あるいはデュエットを華やかに奏でます。そのワルツ主題に挟まれるように、2つの挿入句主題は、転調を重ねて、悲しく、時には明るく多彩に変化します。2つのコーダは全員で華やかに締めくくります。クリントンはロンドン王立音楽院の教授として活躍し、当時の英国一のフルーティスト、教育者として名を残しました。ニュース
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