解説
この版はアムステルダム(chez J.J.HUMMEL ca.1773)で出版された初版に基づき校訂出版されています。全6曲共に当時の一般的な室内楽の楽章配列であった2楽章構成で書かれています。当時は様式の過渡期であったにも関わらず、この作品では6曲共に第1楽章は各主題が見事に整った典型的なソナタ形式で書かれており、充実した内容の展開部、再現部を有しています。第2楽章では第1番のソナタ形式を除き、次の舞曲が用いられています。前古典派から古典派の時代への変革期であり、形式に若干の逸脱した変形がされていますが、第2番=Rondo、第3番=Minuetto、第4番=Scherzando、第5番=Minuetto、第6番=Gavotteが確認できます。エルンスト・アイヒナーはドイツで活躍したヴァイオリン奏者、ファゴット奏者、作曲家で、31曲の交響曲をはじめ多くの室内楽作品を残しています。1762年からツヴァイブリュッケン公クリスティアン4世の宮廷楽団員、楽師長を歴任し、1773年にポツダムのプロイセン皇太子の宮廷音楽家として活躍しました。ニュース
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