解説
前奏、単純なアリア風主題[B]、5つの変奏、後奏で構成されています。前奏は幻想曲風に伴奏に導かれフルートとクラリネットが互いに同調し語り始めます。各変奏はフルートとクラリネットが旋律を交互に受け継ぎ競演します。最初は音階と分散和音による技巧変奏、次はシンコペーションが躍動するリズム変奏、3番目の変奏は跳躍し4声部のようになり、4番目は分散和音、半音階の技巧的な変奏、5番目は分散和音、音階、半音階による超絶技巧的変奏で華麗に終ります。続いてコーダ 6/8 [B]になり、主題が舞曲風に変容し、華麗に舞い踊ります(6番目の変奏)。最後は主題が回帰して曲を閉じます。カヴァリーニは19世紀のミラノ・スカラ座、ミラノ音楽院で活躍したクラリネット奏者、作曲家です。1862年にはサンクトペテルブルクの皇帝管弦楽団、及び音楽院教授として活躍し、この作品はこの都に来てからの1865年頃に出版されました。当時、同楽団では同郷のC.チアルディが首席フルート奏者を務めていました。単なる憶測ですが、「ロシアの夢」を一緒に演奏したかもしれませんニュース
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