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BWV1033:収録CD検索結果画面はこちら解説
J.S.バッハのソナタとして知られるソナタの中でも、この作品(ハ長調 BWV1033)は異色の作と言えましょう。変ホ長調やト短調のソナタと同様に、この作品の成立にもJ.S.バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの存在が絡んでいます。いくつかの説があり、例えばA.デュルの説では、C.P.E.バッハの作、R.マーシャルの説によれば、J.S.バッハがケーテン時代にこの曲を無伴奏の形で作曲して、まだ修行中だったC.P.E.バッハに通奏低音を付けさせたという推論ですが、まだはっきりした決着はついていないようです。第1楽章はアンダンテ/プレストからアレグロの部分へと移り変わり、スケールの大きな若々しい音楽となっています。アダージョはイ短調で書かれ、バスの進行と緊密に絡み、深遠な奥行きを持つ音楽で、J.S.バッハの存在を思い起こさせます。これに対して、メヌエット I の楽章では突如、通奏低音を受け持っていたチェンバロの右手に、にぎやかなオブリガート音型が現われ、当時としてはモダンな試みだったと想像されます。メヌエット II でイ短調に転じ、再びメヌエット I のはつらつとした音楽に戻り曲を閉じます。(解説/三上明子)ニュース
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