解説
カステラはダンディ等に学び印象主義的な作品を書き残しました。この「コンセール」は田園風景を情景描写した交響詩的組曲で、3楽章構成です。第1楽章「風景」はソナタ形式で書かれ、「前奏」はピアノが印象派的な響きの分散和音を奏でます。第1主題 [A] は逆付点動機の美しい牧歌、第2主題 [E] は美しいピアノの分散和音に抱かれチェロがのどかな田園風旋律を奏で、各楽器にリレーします。展開部は2つの主題が戯れ、再現部は両主題が豪華に奏でます。後奏は前奏と第1主題が重なり静かに閉じます。第2楽章は2つの部分で構成され、前半「間奏曲」は三部形式で書かれ、付点音符のダンス動機が飛び跳ね、中間は牧歌旋律です。後半「Lent et grave」は崇高な旋律をチェロが奏で、中間は悠大な旋律をピアノが独奏します。最後は第1楽章の第2主題が現れます。第3楽章「ロンド・ヴァリエ(変奏曲)」は4度(5度)動機の民族舞踏的ロンド主題に挟まれ、様々に変奏されたダンス主題が次々に踊られます。最後は第1楽章の前奏が回帰し、ロンド主題と共に踊ります。ニュース
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