解説
ロッシーニの全2幕の歌劇「アルジェのイタリア女」(1813)から全7曲を抜粋、編曲した「序曲と名アリア三重奏曲集」(3Fl.) です。この楽譜では一般的な総譜(Ricordi, 1960)を採用し、これに含まれていない第3曲と第7曲は当時の独語訳付き総譜(B.Schott’s Söhne, ca.1819)から採られています。1. 序曲 (Sinfonia) [D] は原調と異なりますがおおむね忠実に再現されます。2. 第1幕「前奏曲」第1景より、エルヴィーラ、ズルマ、ハーリー、ムスタファの合唱 [G]「憂いに満ちた瞳を明るくするのです」。3. 第1幕「No.5」イザベラ(この楽譜にはエルヴィーラと誤記)のカヴァティーナと合唱 [D] 「これら野蛮な場所の中で」。4. 第1幕、第5景のタッデーオとイザベラの二重唱 [G]「いや、中止だ、永遠に団結して疑念や喧嘩をなくして…」。5. 第2幕「前奏曲」三重唱と合唱 [A]「ムスタファ様は単なる愚か者か馬鹿者に成り下がってしまわれた」。6. 第2幕、第11景からイタリア人の奴隷たちの合唱 [A] 「武器と人数の準備ができた」。7. 第1幕「No.2」リンドーロのアリア [G] 「私は暫くの間、愛に苦しむでしょう」。J.キュフナーはドイツ・ロマン派の作曲家で、ヴュルツブルクの宮廷楽団、後にバイエルン選帝侯軽歩兵大隊等の軍楽隊指導者となり、行進曲等の数多くの管楽作品を残しています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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