解説
「The Quintessenz Collection」の五重奏曲シリーズの新刊です。N.パガニーニのヴァイオリン・ソロの「24の奇想曲 Op.1」(1802-17)No. 24[a]の「主題」を用いて、ロシアの後期ロマン派の作曲家S.ラフマニノフが「パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43」(1934)を作曲しました。全25部で構成された、ピアノ独奏と管弦楽との協奏曲的狂詩曲で、原曲を超越した多彩な管弦楽法で再構築されました。この傑作をフルート五重奏曲[a]に抜粋編曲した作品です。フルートの合奏に最適な11の変奏曲「Var. 1, 2, 3, 6, 7, 9, 10, 11, 18, 19, 20」を抜粋し、それらを前奏の「主題断片」(原曲)と、後奏の[Var.24- Più vivo]で挟み込み、多彩な編成法で原曲を損なうことなく、巧妙なアンサンブルの楽しみを演出しています。とりわけ、特殊奏法を駆使した[Var.7]では打鍵(Without sound)、[Var.9]では息音(airy sound)を用いて演出効果を上げています。[Var.10]の後半、及び[Var.11]は超絶技巧的な半音階と分散和音の楽句が飛び交います。[Var.19]は3連音符断片楽句のかみ合わせが必須であり、続く[Var.20]は終始一貫して無窮動動機が躍動して付点音符の変奏主題が乱舞します。この編曲は難関ですが、フルート・オーケストラ用にも大いに活用できます。ニュース
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