解説
弟子のJ.I.プレイエルの作とする説もありますが木管五重奏曲の定番レパートリーで、古典の中で最も演奏される名曲です。典型的な全4楽章配列で構成され、各楽章の主題は生き生きと新鮮な響きが魅力です。 第1楽章 4/4[B]は自由なソナタ形式で書かれ、力強いユニゾンで始まり軽快な楽句が次々と湧き出し、第2主題となります。展開部と再現部以降は提示部主題が不鮮明になりますが、主題断片が繋がって新しい主題を形成しています。第2楽章 2/4[B]は古い賛美歌「聖アントニーのコラール」(ブラームスが変奏主題に使ってよく知られる)を威厳と栄光に満ちた響きで奏でます。第3楽章 3/4[B]は複合三部形式で書かれ、メヌエット舞曲が典雅に躍られ、中間部のトリオ[B]は同調性で移り、ホルンの信号音に倣って、フルート、オーボエ、クラリネットが軽快に応答します。第4楽章はロンド形式で書かれ、軽快な付点音符動機で勢い付ける爽やかなロンド主題[B]と同様に付点音符動機を持つ各挿入主題とが曲全体の流れの統一性を図っています。ニュース
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