解説
ベルビギエはフランス革命期以降の 「激動の時代」 に活躍した左利きのフルーティストで、我が国では 「18の練習曲」 で知られています。1805年、パリ音楽院に入学してJ.G.ヴンダーリヒ教授の許でフルート学びました。彼は同門のトゥルー同様にロマン派を代表する三重奏曲 [3Fl.] の大家でしたが、現在では最も有名なこの 『三重奏曲集 [B, a, D] Op.51』 の3曲が残されるのみです。第1楽章はソナタ形式で書かれ、悲壮的な鼓動を感じさせる序奏から哀愁の旋律4/4 [Allegro assai] の第1主題が美しく流れます。 第2主題はリズミカルな伴奏音型に乗って流動感ある音階旋律が各パート交互に絡み合い美しい綾を成します。第2楽章は 「主題と3つの変奏」 から成り、葬送行進曲風な付点音符が特徴の主題 [a] が、後半部では明るい希望の音楽に様変わりしてゆきます。変奏曲T-Uにおいても葬送行進曲風主題は各パートに引き継がれ、漸く変奏曲-Vにおいて主題が16分音符の流れに姿を変えてます。(解説/佐野悦郎)ニュース
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