解説
ダンツィはドイツの古典派の作曲家で、木管五重奏曲 OP.56, OP.67, OP68で知られています。中でもOP.56 Nr.1は重要なレパートリーで演奏機会が多く、その魅力は整った古典様式にロマン派の美しい旋律がリレーされるアンサンブルの楽しさにあります。第1楽章 [B] はソナタ形式で書かれ、第1主題 [B] はオーボエからフルートに受け継がれ愛らしく歌います。第2主題 [F] はホルンからオーボエに受け継がれ明るく歌い、フルートとファゴットが無窮動的な音階楽句で対話します。展開部では第1主題が次々と転調し展開され、再現部では第1主題が省略され、第2主題からの再現部 [B] となります。第2楽章 [d] は三部形式で書かれ、悲しい旋律をオーボエが奏で、ファゴットが明るい旋律で受け継ぎます。中間部は三連符の分散和音動機でフルートが戯れます。再び悲しい主題が現れ、フルートとファゴットの分散和音楽句が対話をします。第3楽章メヌエット [B] は古典舞曲の可愛い旋律が舞い、トリオ [B] では各楽器が分散和音楽句をリレーします。第3楽章はジーグ風ロンド主題 [B] が軽快に踊る中、挿入楽句 [C] では音階と分散和音楽句が華麗にリレーし、後半の挿入楽句 [F] も同様に華麗にリレーして終わります。ニュース
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