解説
シュターミッツという作曲家は、マンハイム楽派創始行として知られるヨハン・ヴェンツェル・シュターミッツ、そして長男カール・フィリップ・シュターミッツと第4子アントン・シュターミッツの3人います。アントンは兄カールと共にマンハイムの宮廷楽団にヴァイオリン奏者として参加した後、ストラスブールを経てパリで演奏活動に入りました。ヴァイオリン教師としては、しばらくクロイツェルを教えたことが知られています。「カプリッチョ・ソナタ」は当時のパリの出版杜によるフルート音楽集の中に含まれています。第1楽アレグロ・モデラート/再現部を短縮した簡単なつくりの楽章。カプリッチョという題名は通常、楽語として使われている意味あいではなく、大きな規模のソナタではないという位の命名と思われます。第2楽章アンダンテ・アモローソ/短調に転じ、起伏のある歌を聴かせます。第3楽章ロンド/主題が3回現われるシンプルな構成。楽譜のまま演奏すると少しあっけない感じになるので、装飾を付けるなど工夫するといいでしょう。(解説/三上明子)ニュース
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