解説
ミシェル・コレット(1707-1795)は18世紀初頭からフランス革命期頃までパリで活躍したオルガニスト、音楽教師、作曲家、編曲者です。ボワモルティエと同様に、イタリア協奏曲様式を取り入れたヴィヴァルディ風の作品を書き残し、その数は《25曲のコンチェルト・コミック》を代表として多数あります。その楽器編成は同種あるいは異種の高音楽器(Fl.Ob.Vn.)の自由な組み合わせによる協奏曲です。この曲はそれらの中の一曲で、「マルゴトン」とは若い女性の愛称です。3楽章構成で書かれ、悲しみの響きと陽気な躍動のコントラストが清楚に感じられます。第1楽章はリトルネッロ形式で書かれ、哀愁の序奏が和声的に響き、舞踏的なTutti主題に続き、1番フルートが舞います。第2楽章は哀愁のアリアで、1番フルートのみで通奏低音の和声上に悲しく歌います。第3楽章はリトルネッロ形式で書かれ、躍動するTutti舞踏リズムが、爽やかな1番フルートの技巧的主題と協奏します。(解説/佐野悦郎)ニュース
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