解説
ヴィヴァルディの作品はあまりにも弦楽器協奏曲が有名なため、その他のジャンルの傑作は埋もれがちですが、管楽器のための協奏曲やソナタは数多く残されています。この作品は教会ソナタの構成(緩−急−緩−急)で書かれ、我が国においても古くから親しまれてきた作品です。通奏低音の純粋な響きとフルートとファゴットの美しい旋律線が魅力的です。この版はタリン(ミラノ)国立図書館の手稿譜を基に編集校訂され出版されました。第1楽章は教会ソナタに典型的な付点音符の分散和音と音階からなる動機が、フルートとファゴットで模倣し応答し合います。第2楽章は技巧的な楽句が終始一貫して飛び交い、情熱的に流れていきます。急速な3連符による分散和音が激しく躍動する様は見事です。第3楽章はファゴットの小刻みな分散和音上にフルートが美しく、雅やかに歌います。第4楽章では舞曲風の悲しげで優雅な分散和音が応答し合います。ニュース
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