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フェルーは大学では科学方面専攻でしたが、同時にフロラン・シュミットの下で音楽の勉強を進め、彼の信頼を得ていました。「3つの小品」 は21歳の時の作品。青春の息吹にあふれています。この曲は、彼が1921年夏、ストラスブールで兵役についていた間に書き始められ、冬にリヨンで書き終えられました。他でも紹介したイベールの 「物語」 もこの年に作曲されています。この時期に流行していた東洋への興味が、この曲にも大いに反映されています。第1曲 「恋する羊飼い」 は、無垢な叙情をたたえた一編。フルートの音色の美しさをよく生かした作品だと思います。しなやかな第1曲に続く第2曲は 「硬玉」 と題され、五音音階と符点などのリズムで第1曲と好対照となっています。第3曲 「端陽」 は中国で5月5日に行なわれる祭り (捕虜になるより水に飛び込んで自害した英雄を祭る) を題材として、神秘と激しさの交替する組み立てとなっています。中間にあらわれる低音域からの旋律は、中国のたて笛で実際に奏されたシンプルで自由なリズムの節回しを模しています。(解説/三上明子)ニュース
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