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オネゲルは、20世紀初頭のフランスの若い作曲家のグループ 「6人組」 の一人として、世に出た作曲家です。ドイツ語圏スイス人 (チューリッヒ市民) を両親にもち、チューリッヒとパリの音楽院で学んだ彼の作風は、決して純フランス的ではなく、フランスとドイツの2つの文化の影響を受けて独自の個性を打ち出しました。彼の作品は、オペラ、オラトリオ、バレー曲、管弦楽曲から器楽曲、映画音楽までほとんどの分野にわたり、多く残されています。「めやぎの踊り 」は初期の作品で、1919年に書かれフランス往年の名フルーティスト、ルネ・ル・ロワに捧げられました。フルート独奏曲のジャンルでは貴重な作品です。この曲は、もともと、バレリーナのリサイタルのために作曲された為、静と動の対比が非常にはっきりしていて、無駄のない簡潔な構成をとっています。冒頭のLentはこの曲の背景となる緑の丘を暗示していると思われます。その丘の向こうの遠くにちらっとめやぎが見えるのが、第7小節です。8/9からは本格的なめやぎの踊りが始まります。その リズムに乗ってバレリーナが生き生きと踊り回るか、感じながら吹いてみてください。途中に牧歌調のメロディー (Plus doux) をはさんでクライマックスを迎え、踊りは次第に遠ざかり、いつしか、元の野山の情景にもどります。わずか3分少々の曲ですが、実に味わい深い作曲です。(解説/三上明子)スタッフより
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