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ゴーベールはタファネルの元でフルートを学び、タファネルがパリ音楽院でフルート科教授として初めて卒業生を送り出した1894年に15歳で一等賞を得ています。作曲家としては、1905年にローマ大賞次席に選ばれました。指揮者としてもパリ音楽院管弦楽団を経て、1931年にはオペラ座の首席指揮者となり「バラの騎士」、「トゥーランドット」のパリ初演なども手がけました。1906年に作曲されたこの曲はタファネルが教授を務めていた最後の頃の卒業試験用作品です。この年に一等賞を得たひとりがマルセル・モイーズでした。フレンチ・スクールを語る時に大切な3人が一堂に会した得難い場であったと想像されます。この曲はゴーベールのフルート作品の中でも特に精気のあふれた作品になっています。後にモイーズがこの曲をオーケストラ版で演奏している録音を聴いたいたことがありますが、ピアノ伴奏もオーケストレーションを想像させる心づかいが必要でしょう。ノクチュルヌの部分ではフルートのロマンチシズムがリズムとハーモニーの精妙な絡みから映し出され、アレグロ・スケルツァンドはフルートの持つ軽やかさが感興の高まりと共に表現されています。(解説/三上明子)ニュース
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