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ジョリヴェの作品というと、「リノスの歌 (1944) 」、「呪文 (1936) 」 がよく演奏されますが 「フルートと弦楽のための協奏曲 (フルート協奏曲第1番) (1949) 」 も広く知っていただきたい曲です。第二次世界大戦後に位置するこの作品は、1950年2月、J.P.ランパルのフルート、作曲者の指揮によって初演されました。全体は切れ目なしの1楽章構成ですが、大きく、緩−急−緩−急の4つの部分に分けられます。冒頭の Andante cantabile は、ジョリヴェ特有の渋みのきいた叙情が静かに流れる忘れがたい情景です。続く Allegro scherzando は、3拍子の諧謔調の部分。次の Largo は今までの饒舌をふり払うように、冒頭の旋律を弦楽オーケストラのトゥッティで重く響かせます。4つ目の Allegro risoluto は最も長く、いくつかの要素から構成されています。「リノスの歌」 で聞き覚えのあるフレーズと似たところも出て来ます。それぞれの要素が生かされ、緊張感が持続することによって、ジョリヴェがこの曲にこめた思いが浮かび上がってくるでしょう。(解説/三上明子)ニュース
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