解説
アーノルドは、イギリスの作曲家。ロンドンの王立音楽院で作曲をゴードン・ジェイコブ、トランペットをアーネスト・ホールに師事し、ロンドン・フィルハーモニーへ1941年に入団。翌年には首席奏者になりました。戦後は、イタリアへの奨学金を得て、作曲に専念し、交響曲、管弦楽曲、バレエ、オペラのほか多くの協奏曲、室内楽曲を残しました。1957年、映画「戦場にかける橋」では、アカデミー賞作曲部門で受賞するなど、映画音楽は80本以上手がけました。 「フルート協奏曲 第2番」は、1972年に長年の友人、リチャード・アドニーのために作曲されました。同じくアドニーに捧げられた「フルート協奏曲 第1番」は、急 ― 緩 ― 急の3楽章構成でしたが、第2番では趣を変えて、第2楽章に急速な楽章を配しています。第1楽章は、オーケストラの襞(ひだ)のある伴奏和音に包まれてフルートがゆったりした旋律を奏する部分から、いたずらっぽい主題への移り変わりに、アーノルドの手際が見られます。第2楽章 vivace は、彼独自の語法による軽快できびきびとした楽章。第3楽章は、懐かしい子守唄のようなソロ・フルートの旋律をたてた作りになっています。ニュース
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