解説
ロレンツォはイタリアに生まれ、アメリカで大きな足跡を残したフルーティスト、作曲家、教育者です。ナポリ音楽院で学び、兵役を終えた後、ヨーロッパやアフリカで経験を積み、1910年にマーラーの指揮するニューヨーク・フィルに首席として入団。ミネアポリス交響楽団、ロサンゼルス交響楽団でも演奏した後に、イーストマン音楽学校の指導陣に招かれ、本格的な教育活動を始めました。ロレンツォは、数多くのフルートのための作品を残しています。「神話の組曲 作品38」は1930年に出版され、エチュード的な面も多く感じられる作品。第1曲 パン ギリシャで発掘された古代のパンの笛の音階を使って作曲されたと注釈にあり、新しい響きが感じられるでしょう。第2曲 マルシュアス ギリシャ神話でアポロンとの音楽対決で敗北したマルシュアスを取り上げています。増5度のアルペジオが多用され、半音下降のフレーズが苦しみを暗示しているかのようです。第3曲 アポロン 作曲者の注釈によれば、アポロンに仕える女神官の神託にまつわる内容になっており、起伏の激しいパッセージが多くなっています。スタッフより
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