解説
モリークは、19世紀半ばにヨーロッパ中で活躍したドイツのヴァイオリニスト、作曲家です。特にロンドンで人気の高かった彼は、ついに、ロンドンに定住することとなります。彼のヴァイオリニストとしての力量については、いくつかの話が残っており、クララ・シューマンは、暖かみに欠くと述べています。モリークは、6曲のヴァイオリン協奏曲など弦楽器のために多くの作品がありますが、唯一のフルート協奏曲は、ロンドンで作曲されました。19世紀作品の持つ華やかさにあふれた協奏曲です。「ゴールデン・エージ」 の作品群と共に取り上げてみるとよいと思います。それにしても、Kunzelmann版とSMC版とBillaudot版を比べると、マリオン校訂のBillaudot版のみ、2楽章が違う曲になっているのはどういう事情なのでしょうか。(解説/三上明子)スタッフより
モリーク:フルート協奏曲 ニ短調 作品69 には、第2楽章(Andante)が異なる 2種類の版が出版されています。以前の版(Southern版(ID210)、Kunzelmann版(ID14285))は、 ライプツィヒでモリークの没後に出版され、作品69の番号が与えられたもので、 新版(Billaudot版(ID16417))は、シュトゥットガルトのヴュルテンベルク図書館に所蔵される 手稿に基づいてマリオンが校訂したものです。 従って、両版それぞれの録音が残っており、現在入手可能のマリオン、デュフォーは Billaudot版での演奏となっております。【終了】プレゼントキャンペーンは終了いたしました。たくさんのご利用、ありがとうございました。
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