解説
メルカダンテはロッシーニ、ベルリーニに続いて19世紀中頃のイタリアの代表的なオペラ作曲家です。「パルムの僧院」 を読んでいたとき、作中人物がメルカダンテの節を歌っているところがあったように覚えています。ヴェルディの出現によって彼の存在は影が薄くなってしまいました。メルカダンテは、ナポリで学生生活を送っていた頃に、フルート協奏曲を5曲残しています。フルート協奏曲 ホ短調は、輝かしい勢いのある作品です。第1楽章アレグロ・マエストーソは、協奏ソナタ形式。フルートの技巧的パッセージが展開します。第2楽章ラルゴは、オペラのアリアを思わせます。第3楽章「ロシア風ロンド」は、符点とシンコペーションによって特徴あるロンド主題が沸き立つような音楽を作り出します。フルートの名人芸が生きるように書かれた協奏曲と言えましょう。(解説/三上明子)【終了】プレゼントキャンペーンは終了いたしました。たくさんのご利用、ありがとうございました。
ニュース
関連サイト
注文またはお取り寄せボタンのない商品につきましては、こちらからお問い合わせください。