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解説
ドンジョンは、前の項のジュナンより10年後にリヨンで生まれたフランスのフルーティストです。この10年という期間は、ベーム式のフルートを選択するかどうか、意外と重要な分かれ目になっていたようです。なぜならば、パリ音楽院でテュルーの生徒として卒業するまでのドンジョンは円錐管のテュルー推奨のフルートになじんでいたのですが、卒業後、ベーム式のフルートに変えて、この楽器の普及に努めたからです。若くて順応性に富んでいたからこそ新しい選択に踏み切れたのでしょう。彼は、オペラ座、パリ音楽院管弦楽団、コンセール・パドゥルーの奏者を務めつつ、新しいベーム・システムの普及にふさわしい曲を作曲しています。この曲のポイントとしては、モーツァルトのカデンツァなどに見られるように、ダイナミックのコントラスト、低い音域での強い響き、転調のたやすさを前提とすることなどが挙げられます。全体として、フルートの色彩感の変化の微妙さが増したように思います。“Rossignolet”は、ナイチンゲール(夜鳴き鶯)の雛の意。鳴き声自慢の鳥に成長しようとしている雛の様子を模しているのでしょうか。初級向けに意図して作曲された作品でしょう。(解説/三上明子)ニュース
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