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この曲は、モイーズの録音の頃から有名で、一度聴いたら忘れられない懐かしい風情を持った小品です。しかし、作曲者ウッダールについては何もわからず、消息が待たれていましたが、ようやく、最近になって、判明してきました。最近の資料によれば、アーサー・ウッダールは、イギリス中部の炭鉱業の盛んなスタッフォードシャーの鍛造工の大家族に生まれ、17歳の時には鉄工として登録されていましたが、ピアニストへの夢を持っていたようです。彼は地元の合唱団の指揮者やピアニストを務めるうち、ハレ管弦楽団首席を務めていたオランダ生まれの名フルーティストEdward de Jongの伴奏を引き受けるようになります。de Jongの計らいにより、フルート製造ルーダル・カルテ社の楽譜出版シリーズのなかで、1907年に「セレナーデ」が出版されました。1910年には「子守唄」が出版されています。純粋に音楽への愛情を持ち続けた人の作品とわかると、新たな愛着が湧いてくるように思います。スタッフより
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