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解説
この小曲集は、もともとピアノのために書かれた10曲の曲集から、M.モイーズによって フルートとピアノの組み合わせにふさわしい6曲がアレンジされたものです。それぞれ、童話の題のような表題を持っていて、イベールの洒落たセンスが光っています。譜面としては技巧的ではありませんが、正確なソルフェージュとおとぎ話の扉を開くようなファンタジーが求められるでしょう。<金の亀を引く女>楽譜の表紙に、着飾った女性が物憂い表情で亀の首輪に犬の散歩用のような綱を付けて歩いているシュールレアリズム(超現実主義)っぽい絵が印刷されています。不思議な題材のかもし出す雰囲気が6/8にのって漂ってくるメランコリックな曲。<小さい白いろば>アンコールなどでも単独によく演奏されるかわいい白いろばの小走りをほほえましく表現した佳曲。逆符点の音型は、ろばの鳴き声でしょうか。アクセントの位置で、ろばの足のもつれを表現していて面白い。<悲しみの家で>静かな映画の1シーンを思わせるような曲。透明な美しさを持っています。やりようによっては、ピアノのみの原曲より効果が出ると思います。ピアノ・パートとの緊密な連関を大切に。<ガラスの鳥篭>当時、流行していた東洋趣味を感じさせる曲。ガラスの鳥篭を持ち歩く東洋人(中国人?)の仕草をおとぎ話のひと齣のように表現しています。<水売りの女>水売りの女が小走りにあちこちを走り回る情景でしょうか。ミヨーの「フルートとピアノのためのソナチネ」第3楽章とちょっと似ていますが、こちらの方は、伴奏の音型を水売り女の足取りに模して、少しもつれたように弾くように指示があります。<バルキの行列>。行列と入っても、整然としたものではなく、いろいろな踊りをともなった色とりどりの民族集団の通過を感じさせます。最後は段々遠くへ去ってゆきます。こういう曲では、リズムの活気が一番です(解説/三上明子)スタッフより
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