デイヴィッド・ヒース(1956-)はイギリス、マンチェスター生まれの作曲家、フルーティストです。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でフルートをウィリアム・ベネットとエドワード・ベケットに師事し、ジャズ・フルーティストとして活動しました。その後、仲間の勧めで作曲を始め、フルート作品、器楽作品、コンチェルトなどを作曲するようになり、ジェームズ・ゴールウェイのためにも作品を残しています。ヒースの音楽は、クラッシック音楽にジャズやロック、民族音楽の要素をプラスした独自のスタイルで、世界中で愛されています。
『Home from the Storm(嵐からの帰還)』は冒険家のポール・ヴァンダー・モレンに捧げられています。全体的にどこか懐かしく雄大な自然を感じさせます。途中からタイトルにもある「嵐」のような上行・下行の音形も見られます。師であるベネットのためにオーケストラ編成でもつくられており、そちらはヒースのYouTubeチャンネルで聴くことができます。
自然の雰囲気を感じながら伸び伸びと演奏してください。
【中・上級者向け】演奏時間:約5分 (U)
チェコの作曲家マルティヌーは、1929年に「フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット2本にピアノ」という少し珍しい編成の六重奏曲を書きました。全体的にジャズっぽい雰囲気をまとった、お洒落な響きで、個人的にはなんとなく大人っぽいと感じる作品です。
第3楽章にあたるこのスケルツォは、フルートとピアノのみで演奏されます。躍動感のある楽章で、おどけた感じでピアノとの掛け合いを楽しんで最後まで一気に疾走してください。(ただし、ピアノとの練習は綿密に!)3分にも満たない短い作品ですので、アンコールなどにも取り上げやすいです。
メンバーがいれば、是非原曲の六重奏も演奏してみてください。
【ピアノと木管楽器のための六重奏曲 H.174】
I. Preludium : Poco andante
II. Adagio
III. Scherzo : Allegro vivo (Divertimento I)
IV. Blues (Divertimento II)
V. Finale
【上級者向け】 演奏時間:3分弱 (B)
この「2つの小品」は、「女神の踊り」「魔法使い」の2曲からなっており、それぞれルイ・フルーリーとガストン・ブランカールに捧げられています。どちらも演奏時間3分未満で、とてもかわいらしい曲です。どちらか1曲だけ選んでアンコール曲としてお使い頂くことも可能です。
【上級者向け】 演奏時間 女神の踊り:約2分40秒、魔法使い:約2分45秒 (I)