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解説
林光はフルーティスト林りり子が従姉であることから、フルートの世界とも長く関わってこられました。父の友人、尾高尚忠に10歳の頃から作曲を師事して、当時から多くの作品を残しています。「フルート作品集 1944~1947」は、10代の作品を集めたもので、いずれも林りり子のフルートで演奏することを想定して作曲されました。「セレナーデ」は、疎開中、12歳の作。実にのびやかなモーツァルトを思わせる作風で、カデンツァも書き込まれています。同年作曲の「ノクチュルヌ」は、フランス風を意識して試みた小品。「ファンタジア」は、慶応義塾普通部に入学した終戦の年に書かれ、折しも日響定期で聴いた「シェヘラザード」の印象が鮮やかなうちに書かれた作品。規模も大きくなり、みずみずしい感性が感じられます。「牧歌」は、もともと管弦楽伴奏として、作曲された作品。構成もしっかりしていて、フルートの技巧的な扱いも見事。「三つの小品」は、「メヌエット」「パストラーレ」「ロンディーノ」の3曲から成り、両大戦間のパリの響きを手本にしたと作者が記しています。どの作品にも作曲者の自由な想像力と構築力が感じられ、フルートの大切なレパートリーと言えましょう。スタッフより
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