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ライネッケを通じて、グリーグに師事したカーク=エラートは、シューマン、リスト、レーガーの影響を経て、印象主義 (ドビュッシー)、表現主義 (シェーンベルク) も作風に取り入れて、同僚から急進ぶりを批判されたこともあるそうです。1918年から、過去の経験を離れて、自分の作風を示すようになり、1919年よりレーガーの後任としてライプツィヒ音楽院で作曲と理論を教えるようになりました。「シンフォニッシェ・カンツォーネ」 は、作曲者の作風の転換期の1917年に書かれました。この曲は、当初、フルートと室内オーケストラを想定し、細部の奏法や音色を考慮に入れて作曲を始められました。「カンツォーネ」 の題名から察せられるように、歌う主題が印象的です。調や音域を替えてその主題が繰り返された後、技巧的な部分を経て、カデンツァを迎えます。後期ロマン派の香りと共に、私には、最初に作曲者が知り合ったライネッケの影響が感じられました。(解説/三上明子)スタッフより
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