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パリに生まれ、パリに亡くなったイベールですが、その生涯は、地中海地方を抜きにしては語れないようです。パリ音楽院で作曲を学んだ後、第一次世界大戦中、海軍士官として従軍し、その後ローマ大賞を得てローマへ留学。その間にも、イタリーのみならず、スペイン、チュニジアなどに足を伸ばして旅行し、作品の中に色濃くその印象を留めていったのです(交響的組曲 「寄港地」 など。)イベールは、フルート協奏曲 (1934) を残してくれたことで、フルーティストの恩人と言うべき人ですが、「フルート独奏のための小品」 は、その2年後の1936年に作曲されました。この曲にも、イベールの異国的な感覚が生かされているようです。シンコペーションを多く使って、光と影を演出するような音型。日本の風土からは、着想できない音楽だと思います。全体で4分半ほどの文字通り 「小品」 ですが、吹くたびに、空間の広さを感じる曲です。(解説/三上明子)ニュース
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