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1777年12月、モーツァルトは、マンハイム滞在中にフルートの名手ヴェントリンクの紹介でアマチュア・フルート奏者ドゥジャンよりフルート協奏曲3曲と四重奏曲を2曲の作曲を、200グルデンの報酬で引き受けました。しかし、16歳のアロイジア・ウェーバーとの恋に夢中になっていた彼は、約束を果たさず、フルート協奏曲 ト長調と四重奏曲 ニ長調、ト長調、ハ長調を作曲して、フルート協奏曲 ニ長調は、既に作曲してあったオーボエ協奏曲を移調したと言われています。その際、協奏曲 ト長調の第2楽章として差し替えられるように、または、オーケストレーションが第1、3楽章で使われているオーボエ2本のままでも演奏できるように作曲されたのがこの「アンダンテ KV 315」ではないかと推測されていますが、真相はわかりません。曲は自由なソナタ形式で構成され、展開部のかわりに新しい楽想による中間部が置かれています。確かに難しいパッセージのない曲ですが、内容としては、平明さから深淵まで含む天才の作となっています。自筆譜がパリ国立図書館に残されていますが、他の自筆譜と同じく、ほとんど書き損じや書き間違いのない明瞭な筆致で記されています。(解説/三上明子)ニュース
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