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J.S.バッハの5人の音楽的な才能を持つ息子たちの長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハは幼少から、大バッハに並々ならぬ音楽教育を受けました。「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア曲集」にはその記録が残され、作曲家になるための訓練を意図していたこともうかがわれます。 フリーデマンは即興演奏にすぐれていたと伝えられますが、ドレスデン、ハレの恵まれた定職を続けることができず、ブラウエンシュヴァイク、ベルリンで保障もなく過ごし孤独と貧困の晩年を送りました。 「フルート協奏曲」は、ベルリンのジング・アカデミーの蔵書に含まれていましたが、長い間、行方不明であったその楽譜が1999年、キエフで発見され、出版の運びとなりました。メンデルスゾーンの大叔母にあたるザラ・レヴィのサロンで演奏された楽譜がそのままセットで見つかったのでした。第1楽章Un poco Allegroは、構想が順調に発展せずにソロとトゥッティが交替する印象があり、時折見られる感情の表出に、フリーデマンの抱えていたプレッシャーを感じます。第2楽章Largo、シンプルな旋律が美しく移ろう楽章。第3楽章Vivace、弟のエマヌエル・バッハのフルート協奏曲と比べると技巧的に地味な仕上がりです。(解説/三上明子)スタッフより
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