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スタッフのおすすめ「フルート・ピアノ」(作曲家A-G) STAFF'S RECOMMENDATION
このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。
泣きのアルビノーニ
ADAGIO G-MOLL PER ARCHI E ORGANO
楽譜ID : 5848
アルビノーニ、トマソ / Albinoni, Tomaso
アダージョ(弦楽合奏とオルガンのための) ト短調
ADAGIO G-MOLL PER ARCHI E ORGANO
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「アルビノーニのアダージョ」はアルビノーニの作品ではありません。「バロック名曲集」には必ずと言っていいほど収録されているこの名曲、以前は残されたアルビノーニの作品の断片を基に音楽学者レモ・ジャゾットが復元した作品という触れ込みで出版・演奏されていました。しかし、今では完全にジャゾットの創作だということが分かっています。ジャゾットがアルビノーニの研究家だったことが、この“逸話”の信憑性を高めてしまったのかも知れません。いずれにしてもオルガンの重厚なハーモニーと、泣かせる弦のメロディー、ヴァイオリン・ソロのアルペッジョ、どこを聴いてもバロックというよりは高級なムード・ミュージックまたはセミ・クラシックの作品です。
フルートとピアノで「泣かせて下さい」。
(SR)
大王の妹、アマーリアのフルート・ソナタ
SONATE IN F-DUR
楽譜ID : 23594
アマーリア、アンナ / Amalie (Amalia), Anna
フルート・ソナタ ヘ長調
SONATE IN F-DUR
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2012年は、バッハ、グラウン、クヴァンツ、ベンダ他多くの音楽家と関係が深く、自らフルートを演奏したフリードリヒ大王の生誕300年にあたり、CD、演奏会などでその名前を見る機会が増えています。今回ご紹介するのは、そのフリードリヒ大王の妹アンナ・アマーリアが作曲したフルート・ソナタです。兄に劣らず音楽を愛し、多くの音楽家を擁護したアマーリアは、1758年にキルンベルガーを楽長に迎えると、その指導の下に本格的に作曲を学びました。このヘ長調のソナタは、当時のロココ趣味を反映した美しい作品で、1771年に作曲され2月14日に兄のフリードリヒに送られています。フリードリヒ大王が演奏したのでしょうか。エマニュエル・パユが録音したCD「ザ・フルート・キング」の中にもこのソナタが収録されています。
(SR)
東洋と西洋が出会った音楽(Fl.Pf)
6 STUCKE
楽譜ID : 19243
アミロフ、フィクレット / Amirov, Fikret
6つの小品
6 STUCKE
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アミロフはアゼルバイジャンの作曲家です。アゼルバイジャンは、チェロ奏者のムスティスラフ・ロストロポーヴィチの出身地でもあり、東洋と西洋に挟まれたこの地域では独自の音楽の世界があります。
アミロフは、民族音楽の歌い手でタールという弦楽器奏者であった父のもとで民族音楽に恵まれた環境に育ち、生地ギロヴァドと、バクーで音楽教育を受けています。
アミロフの音楽はアゼルバイジャン民謡に強く影響されており、この「6つの小品」には、T.アシュグの唄 U.子守歌 V.舞曲 W.アゼルバイジャンの山脈で X.泉にて Y.夜想曲 と各楽章にタイトルが付けられ、アゼルバイジャンの民族色を感じられる作品です。
【中級者向け】 演奏時間:約14分 (NI)
エチュードだけじゃない!アンデルセンの世界♪
THE ANDERSEN COLLECTION
楽譜ID : 19087
アンデルセン、カール・ヨアヒム / 曲集 / Andersen, Karl Joachim / Album
アンデルセン・コレクション
THE ANDERSEN COLLECTION
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K.J.アンデルセン(1847-1909)はデンマーク出身のフルーティスト。作曲家や指揮者としても活躍しました。彼が残した作品は主に練習曲や演奏会用小品で、その数は膨大です。「24の練習曲 作品15」など、エチュードでの印象が強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。彼は草創期のベルリン・フィルを支える重要なソリスト、指揮者をつとめ、病気でフルートの演奏が困難になった後はコペンハーゲンで宮廷管弦楽団の指揮者、ティヴォリ公園オーケストラの指導者をつとめるなど、デンマークの音楽界で重要な役割を果たしました。
 この曲集には「マズルカ」や「子守歌」などからなる「6つのサロン用小品 作品24」や「即興曲 作品7」など、上品で綺麗な小品や華やかな作品が集められています。演奏会のアンコール曲や、パーティー等での演奏の場にもおすすめです。特に、パリ音楽院のP.タファネルに献呈された「即興曲 作品7」は、華麗な技巧やドラマチックな曲想が特徴の、聴き映えのする素敵な作品です。
(YS)
おすすめします!
CONCERTO NO.1,OP.45
楽譜ID : 11046
アーノルド、マルコム / Arnold, Malcolm Henry
フルート協奏曲 NO.1 OP.45
CONCERTO NO.1,OP.45
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アーノルド…イギリスの作曲家で代表作は、映画音楽「戦場にかける橋」、管弦楽「ピータールー」序曲 など様々な分野で活躍しました。 作曲家として本格的にデビューする前はトランペット奏者として活躍しておりオーケストラ、ロンドン・フィルの首席奏者でした。
この曲は、1948年から1972年まで長くロンドン・フィルの首席フルート奏者を務めアーノルドと同じオーケストラ団員でもあったリチャード・アデニーのために作曲し1954年初演されました。3つの楽章はどれも短いですが中身がつまった音楽です。特に2楽章!! とてもきれいな曲で一度聴いたら忘れないメロディーです。1、3楽章はとてもパワフルで華やかな曲になっております。試験曲、演奏会など…曲をお探しの方におすすめ致します!
【上級者向け】 演奏時間:約12分15分 (N)
忘れられたコンクール用小品3
INTRODUCTION & ALLEGRO
楽譜ID : 7628
オベール、ルイ・フランソワ・マリー / Aubert, Louis Francois Marie
序奏とアレグロ
INTRODUCTION & ALLEGRO
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ルイ・オベールはブルターニュ地方で現在サン・マロ市の一部となっているパルメで1877年に生まれました。子供の頃から歌が上手で、音楽の才能を感じ取った両親のおかげでパリに行き、マドレーヌ寺院の聖歌隊の一員となりました。1888年のフォーレの《レクイエム》の第一稿の初演の際、〈ピエ・イェス〉のソロを任されたほどでした。1887年に彼はコンセルヴァトワール(パリ音楽院)に入学し、ピアノをルイ・ディエメルに、和声をアルベール・ラヴィニャックに、伴奏法をポール・ヴィダルに、そして作曲をフォーレに師事しました。オベールはピアノでも頭角を現し、1911年に名前を伏せて初演され作曲家名を当てる実験が行われたことで有名なラヴェルの《高雅で感傷的なワルツ》の初演を行い、作品を献呈されたことでも知られています。彼は母校で教鞭をとる傍ら、1956年にギュスターヴ・シャルパンティエの後を継いでフランス学士院(音楽アカデミー)のメンバーとなりました。彼の代表作はペローの童話を元にしたオペラ《青い森》や、管弦楽のための《シャトーブリアンの墓》などがありますが、ミュージック・ホールの歌手のためのポピュラー・ソングも作曲しています。
ルイ・オベールの作風は、当時盛んになった生地ブルターニュのナショナリズムから距離を置き、最初フォーレ、次いでラヴェルの影響を受け、旋法を多用しています。《序奏とアレグロ》は1922年のコンセルヴァトワールのフルート科のコンクール(卒業試験)のために作曲されました。当時の教授であったフィリップ・ゴーベールに献呈されています。オベールは1917年から1919年にかけて《6つのアラビアの詩》を作曲し、1919年の夏にゴーベールの指揮でオーケストラ伴奏版の初演がなされており、そういった縁もあって作曲の依頼が来たのでしょう。タイトルの通り二部に分かれており、前半の緩と後半の急というコンクール用小品の一般的なスタイルです。《アラビアの詩》は当時のフランスにおける東洋趣味を反映していますが、《序奏とアレグロ》にもその残り香が引き継がれ、冒頭において旋法的な主題がフルートによって提示されます。「序奏」部はこの主題を元にした一種の長大なカデンツァと言っても良いでしょう。後半はアレグロの通り軽快な主題で広い音域を駆け上がったり下がったりして、拍の頭に休符があって音楽がほとばしるような音型が多用されます。クライマックスには序奏のテーマが回帰し、音価が引き伸ばされて朗々と歌い上げられ、コーダではさらにテンポが上がって一陣の風が過ぎ去るように締め括られます。
《序奏とアレグロ》の初演ともなった1922年の試験で一等賞(プルミエ・プリ)を取ったアルフォンス・カルパンティエとジャン・デュボスはその後それほど有名にはなりませんでしたが、二等賞でロジェ・コルテ、リュシアン・ラヴァイヨット、フェルナン・カラジェといった錚々たるメンバーが入賞しました。
(2017年2月記)(M.N.)
一粒で二度おいしいC.P.E.バッハ(2Fl.Bc/Fl.Pf)
TRIO E-DUR,WQ162
楽譜ID : 19806
バッハ、カール・フィリップ・エマヌエル / Bach, Carl Philipp Emanuel
トリオ・ソナタ ホ長調 WQ162
TRIO E-DUR,WQ162
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ヨハン・セバスティアン・バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは、音楽を父に学んだ後、ライプツィヒとフランクフルトで法学を学びましたが、音楽で身を立てることになります。1740年、プロシアの国王フリードリヒ大王の宮廷楽に職を得た彼は、チェンバロ奏者として大王のフルートの伴奏を務める事になりました。そのため彼の室内楽作品はフルートを中心とした曲がかなりの比率を占めています。
今回ご紹介する2つの楽譜は楽器編成の異なる同一の曲です。1749年にポツダムで作曲された「ソナタ ホ長調」は“フルートとオブリガート・チェンバロ”または“2本のフルートと通奏低音”のためのソナタとして作曲されました。フルートとオブリガート・チェンバロのソナタでは、トリオ・ソナタの第1フルートがチェンバロの右手、第2フルートがフルート・パートに当てられています。エマヌエル・バッハの場合、「フルートとヴァイオリンのためのトリオ・ソナタ」と「フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ」が同一曲であるものは幾つか存在しますが、2本のフルートを使ったトリオ・ソナタはこの曲のみです。優雅で華やかなギャラント様式で書かれ、繊細な表情と大胆な和声が特徴です。
大王とそのフルートの先生だったクヴァンツがフルートを吹き、エマヌエル・バッハがチェンバロを弾いて演奏されたのでしょうか。
(SR)
4 SONATEN WQ83-86,HEFT 1:D-DUR,E-DUR
楽譜ID : 6832
バッハ、カール・フィリップ・エマヌエル / Bach, Carl Philipp Emanuel
4つのソナタ WQ83−86 第1巻:ニ長調/ホ長調
4 SONATEN WQ83-86,HEFT 1:D-DUR,E-DUR
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再発見されたバッハの息子達の協奏曲
CONCERTO PER IL FLAUTO TREVERSO IN D-DUR
楽譜ID : 24893
バッハ、ヴィルヘルム・フリーデマン / Bach, Wilhelm Friedemann
フルート協奏曲 ニ長調
CONCERTO PER IL FLAUTO TREVERSO IN D-DUR
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ヴィルヘルム・フリーデマンはヨハン・セバスティアン・バッハの長男として1710年に生まれました。父親ゆずりの楽才は、バッハの息子の中でも最も天才肌と称されましたが、晩年は身を持ち崩し、不遇の内に亡くなりました。
作品は伝統に根差したオーソドックスな作風のものと、ロマン派の先駆けか、むしろ近代を思わせるような斬新な作風の曲が混在しており、この協奏曲はどちらかと言えばオーソドックスな部類に入るものです。おそらく彼が晩年を過ごしたベルリンで1773年以降に作曲したものと思われます。当時のベルリンの趣味「多感様式」の影響を受けたこの協奏曲は、Un poco Allegro−Largo−Vivaceの3楽章から成っています。オーケストラ用のスコア・弦パートも別に出版されています。
(SR)
CONCERTO D-DUR WQ13
楽譜ID : 24613
バッハ、カール・フィリップ・エマヌエル / Bach, Carl Philipp Emanuel
フルート協奏曲 ニ長調 WQ13
CONCERTO D-DUR WQ13
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バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエルは1714年に生まれました。長男とは違って独立心の強いエマヌエルは豊かな才能だけでなく、社会性や経済感覚にも優れ、ベルリンのフリードリヒ大王の宮廷音楽家を経て、彼の名付け親だったテレマンの後を受けて、ハンブルグの音楽監督にまで上り詰めた人物です。
今まで知られていた彼のフルート協奏曲5曲は全て彼自身の手によって、彼の楽器であるチェンバロ用にも編曲され、さらにその中の2曲はチェロ用にも編曲されています。作品番号のWq.13は、すでに知られているチェンバロ協奏曲の番号が代用されています。他の5曲に勝るとも劣らないこの協奏曲は、Allegro−Un poco andante e piano−Allegro assaiの3楽章から成り、この楽譜には、ブリュッセル音楽院に所蔵されているエマヌエル自身の手になる第2楽章のカデンツァも掲載されています。オーケストラ用のスコア・弦パートも別に出版されています。
(SR)
フルート用になったバッハの協奏曲
CONCERTO A-MOLL,BWV1056 (GALWAY)
楽譜ID : 2886
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
フルート協奏曲 イ短調 BWV1056(ゴールウェイ編)
CONCERTO A-MOLL,BWV1056 (GALWAY)
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この曲は「チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV 1056」によるものです。原曲は失われていますが、ヴァイオリンかオーボエのための協奏曲であったと推定されています。フルート用にするにあたってイ短調に移調されました。特に、美しいメロディーの第2楽章は人気があり、終結部の形は違いますがカンタータの第156番のシンフォニアとしても使われていて、カンタータではオーボエがソロになっています。編曲はジェームズ・ゴールウェイとフィリップ・モルが行っています。
FLUTE CONCERTO A-MOLL (FROM BWV1041 & 1058) (ARR.GYONGYOSSY)
楽譜ID : 25974
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
フルート協奏曲 イ短調
FLUTE CONCERTO A-MOLL (FROM BWV1041 & 1058) (ARR.GYONGYOSSY)
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この曲はチェンバロ協奏曲としては第7番 ニ短調にあたりますが、「ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV 1041」という原曲が現存します。大変有名な曲で第1楽章の急速楽章であるにもかかわらずゆったりとした情感のある佇まいや、第3楽章のスピード感もさることながら、第2楽章の装飾音形の美しさは特筆に価します。フルートへの編曲にあたっては、ヴァイオリン用とチェンバロ用の両方を参考にしながらも、概ねヴァイオリン用に準拠しているようです。調性も原曲のヴァイオリン協奏曲と同一になっています。
バッハのパルティータをフルートで(Fl.Pf/Fl)
SONATA III,BWV 1005/PARTITA III,BWV 1006
楽譜ID : 15241
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
ソナタIII BWV1005 パルティータIII BWV1006
SONATA III,BWV 1005/PARTITA III,BWV 1006
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バッハのパルティータ。原曲は、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1006ホ長調(1720、ケーテン)です。 その無伴奏パルティータをロベルト・シューマンがハーモニーなどを補充してヴァイオリンとピアノ用に編曲した楽譜をもとに、ウェルナー・リヒターがフルート用に直しました。 バッハは無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを3曲ずつ書いており、この曲はパルティータの第3曲にあたります。
本来、ヴァイオリン1本でバス、ハーモニーから対旋律まで弾くところを、かなりの部分がピアノ伴奏に移してあるので、フルート・パートのみを無伴奏で演奏した場合、原曲を知っている人にとっては、物足りなく感じるかもしれません。 3楽章のガヴォットは、耳にしたことがある方も多いことでしょう。 原調のホ長調からイ長調に移調されています。
因みに、この曲は、バッハ自身の手によって、1楽章がカンタータBWV120/a(1728〜1736頃、ライプツィヒ)の第二部の冒頭のシンフォニアとカンタータBWV29(1731、ライプツィヒ)の冒頭のシンフォニア、全楽章がリュート組曲BWV1006a/1000(1735〜1740頃、ライプツィヒ)に、転用されています。同じメロディを全く違った曲としてお楽しみいただけます。是非聴いてみてください!
尚、この楽譜には無伴奏ヴァイオリンのためのソナタBWV1005も収録されております。
【中・上級者向け】 (B)
クイケン校訂のバッハ
SONATE G-MOLL BWV1020/H542.5 (ED.KUIJKEN)
楽譜ID : 25016
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
ソナタ ト短調 BWV1020 H542.5(B.クイケン編)
SONATE G-MOLL BWV1020/H542.5 (ED.KUIJKEN)
詳細情報はこちら
トラヴェルソの第一人者B.クイケンによる校訂のバッハのソナタ集です。このト短調のソナタは以前はJ.S.Bachの作と考えられ、近年は息子のC.P.E.Bachの作と見なされることが多くなっています。この楽譜でも表紙ではどちらとも限定せず、作品番号も2つ併記しています。しかし中の解説を読むと、クイケン氏は様々な考察の上で、この曲の作曲者はクヴァンツではないかという驚くべき可能性を示唆しています。真偽の解明は今後の研究、あるいは新資料の発見を待たねばなりませんが、フルーティストには実に興味深い説ではないでしょうか。もちろん楽譜も資料の入念な検討の上で校訂されています。別の版をすでにお持ちの方にも、勉強のため手に取っていただきたい版です。
(T)
ヴィオラ・ダ・ガンバの名曲をフルートで吹くなんて…!
SONATEN FUR VIOLA DA GAMBA & CEMBALO :G-DUR BWV1027/1039, D-DUR BWV1028, G-MOLL BWV1029 (ARR.WIESE)
楽譜ID : 31053
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ :ト長調BWV1027/1039、ニ長調BWV1028、ト短調BWV1029
SONATEN FUR VIOLA DA GAMBA & CEMBALO :G-DUR BWV1027/1039, D-DUR BWV1028, G-MOLL BWV1029 (ARR.WIESE)
詳細情報はこちら
バッハの2本のフルートと通奏低音のためのト長調のトリオ・ソナタ(BWV 1039)は大変よく演奏されるフルート作品です。この曲をバッハ自身がヴィオラ・ダ・ガンバとオブリガート・チェンバロのために編曲したのが、3曲残されているガンバ・ソナタのうちの第1番です。そのような経緯から、フルートのレパートリーを増やすために、他の2曲のガンバ・ソナタも2本のフルートと通奏低音に編曲した楽譜が出版され、よく演奏されてきました。それなら、この3曲のガンバ・ソナタをフルートとオブリガート・チェンバロ用に編曲するアイディアも出てくるわけですが、これまでそのような楽譜はほとんど出版されていませんでした。「ガンバ・ソナタなら第1番より第2、第3番の方が好きなのに・・・」と思う方もおられると思います。
この不足を埋めるべく、この度、フルーティスト、ヘンリック・ヴィーゼ氏が編曲を担当して出版されたのがこの楽譜です。強くしっかりした低音を持つヴィオラ・ダ・ガンバの曲を、むしろその逆の音の構造を持つフルートで演奏するのは、音楽の表現上難しい部分があるのは承知の上で、それでもガンバ奏者になったつもりで吹くも良し。また、ガンバとは違った新たな表現を目指すも良し。どちらにしても充実した音楽の時間を持てることは間違いありません。
そういえばフルートでよく演奏するマラン・マレの「スペインのフォリア」も元はガンバの曲です。
(SR)
バッハの捧げ物(Fl.Vn.Pf/Fl.Cemb)
TRIOSONATE BWV1079/8&CANON BWV1079/9
楽譜ID : 10260
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
トリオ・ソナタ ハ短調/無限カノン(「音楽の捧げ物」BWV1079より)
TRIOSONATE BWV1079/8&CANON BWV1079/9
詳細情報はこちら
「フーガの技法」とならんでJ.S.バッハ晩年の大作「音楽の捧げ物」の中のトリオ・ソナタです。「音楽の捧げ物」は、次男カール・フィリップ・エマヌエルがチェンバロ奏者として奉職しているフリードリヒ大王の宮廷を訪ねたおり、大王から提示されたテーマをもとに作曲し、献呈した作品集です。鍵盤楽器のためのリチェルカーレが2曲、楽器指定の無いカノン9曲とフルート、ヴァイオリンと通奏低音の指定があるトリオ・ソナタと無限カノンからなる特殊な曲集です。この楽譜はその中から楽器指定のある2曲を集めたものでバッハの代表的なトリオ・ソナタというだけでなく、この時代のトリオ・ソナタの最高峰ともいうべき作品です。原典版で定評のあるヘンレ社の出版で、トリオ・ソナタのほかに無限カノンが付いていることがこの楽譜の特長です。
(SR)
SONATE C-MOLL AUS’MUSIKALISCHEN OPFER’ BWV1079/8
楽譜ID : 6387
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
ソナタ ハ短調  「音楽の捧げ物」より
SONATE C-MOLL AUS’MUSIKALISCHEN OPFER’ BWV1079/8
詳細情報はこちら
J.S.バッハの傑作、「音楽の捧げ物」のトリオ・ソナタはやってみたいけれど、ヴァイオリンが居ないという方、こんな楽譜はいかがでしょう。これはこのトリオ・ソナタを、ヴァイオリンのパートをチェンバロの右手に置き換えて、フルート1本とチェンバロの右手が上声部を、そしてチェンバロの左手が通奏低音を受け持つという形に編曲したもので、基本的には原曲と全く変わりません。このような形の曲は当時のテレマンやC.P.E.バッハの作品などに多く見られるもので、特殊な編曲というわけではありませんが、この曲に関しては現代の編曲です。
(SR)
バッハの魅力がつまった一曲です!
SUITE C-MOLL,BWV997
楽譜ID : 9269
バッハ、ヨハン・セバスティアン / Bach, Johann Sebastian
組曲 ハ短調 BWV997
SUITE C-MOLL,BWV997
詳細情報はこちら
この曲はもともとリュートのための作品で、チェンバロなどの鍵盤楽器のレパートリーとしても知られています。1740年頃、バッハがライプツィヒでトーマス教会の音楽監督をつとめた時期の作品です。プレリュード、フーガ、サラバンド、ジーグ(ドゥーブル付き)の4曲からなり、第3曲サラバンドの冒頭部分は《マタイ受難曲》の終曲と類似しています。バッハのオリジナルのフルート作品と並んでレパートリーに挙がる事も多く、フルート吹きにとっても魅力的な作品です。
この楽譜の編曲は、ヨゼフ・ボップによる現代のものです。フルートの声部がソリスティックに書かれている一方で、フルートとピアノのかけあいや華麗なフーガの魅力も表現されています。
(YS)
フルート・ソナタ発掘
GRAND SONATA,OP.41
楽譜ID : 19246
バーネット、ジョン・フランシス / Barnett, John Francis
グランド ソナタ OP.41
GRAND SONATA,OP.41
詳細情報はこちら
バーネットは1837年アメリカで生まれました。もとはピアノ専攻でロンドンの王立音楽大学で学んだのち、ドイツに渡りました。その後、作曲家としても注目を集め、管弦作品やピアノ曲も多く残しています。
このグランド・ソナタは、全体に華やかで美しさのある作品です。特に2楽章はメロディーラインがとても綺麗で、あるときは解放的で輝かしく、そしてピアノ伴奏との絡みがとても美しい楽章です。終楽章の3楽章は、しばしば聴かれるフルートとピアノの右手パートのユニゾンや掛け合いで盛り上がります。
是非、演奏会の最終曲に入れてみてはいかがでしょうか。
【中・上級者向け】 演奏時間:約19分 (N)
中欧の薫り漂う小品です♪
3 VOLKSLIEDER AUS DEM KOMITAT CSIK
楽譜ID : 3834
バルトーク、ベラ / Bartok, Bela
3つのハンガリー民謡
3 VOLKSLIEDER AUS DEM KOMITAT CSIK
詳細情報はこちら
この曲は、ハンガリーの巨匠バルトークが26歳でブダペスト音楽院ピアノ科教授となった1907年に作曲されました。トランシルヴァニア(ルーマニアの一部の歴史的な地名)のチーク地方の民謡採集を行った際に得た旋律に基づいており、ハンガリーの民族楽器である「ティリンコ」という指穴の全くない縦笛とピアノのために作曲され、その後、ピアノ独奏用に編曲されて出版されました。この楽譜は、ハンガリーのフルート奏者ヤーノシュ・シェベニーによってフルートとピアノ用に編曲されたものです。Rubato / L'istesso tempo / Poco vivo と短い3曲が一続きになっていて、短いながらも、哀愁漂う部分と活気のある部分それぞれが印象的な曲となっています。
【中級者向け】 演奏時間:約3分 (I)
ピッコロのレパートリーにいかがですか?(Pic.Pf)
SUITE FROM 14 BAGETELLES OP.6
楽譜ID : 12266
バルトーク、ベラ / Bartok, Bela
組曲 (14のバガテル OP.6より)
SUITE FROM 14 BAGETELLES OP.6
詳細情報はこちら
ピアノ曲「14のバガテル OP.6」は、バルトークが26歳でブダペスト音楽院ピアノ科教授に就任した翌年の1908年に作曲され、自筆譜を見せに行ったブゾーニから高い評価を受けました。「弦楽四重奏曲 第1番」などとともに、初期の代表的作品といわれています。
この楽譜はアメリカのダン・フォックスが14曲の中から2、12、14曲目の3曲を選び、「ピッコロとピアノのための組曲」として出版されたものです。「組曲」として演奏するだけでなく、アンコール用にこの中の1曲だけ演奏するのもオススメです☆
T.Allegro giocoso 30小節の短い曲ですが、変拍子が出てきます。駆け抜けるような曲です。演奏時間:約1分
U.Rubato sostenuto accelerando 冒頭の次第に早まる同音連打のリズムパターンが繰り返しあらわれます。変拍子も多く、リズムやテンポの変化が印象的な曲です。演奏時間:約4分
V.Valse (Ma mie qui danse…)(踊る恋人) 速いテンポの情熱的なワルツです。演奏時間:約2分
【中級者向け】 演奏時間:約7分 (I)
「楽聖」ベートーヴェンのセレナーデ
SERENADE D-DUR OP.41 (ED.VOSS)
楽譜ID : 30992
ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン / Beethoven, Ludwig van
セレナーデ ニ長調 OP.41
SERENADE D-DUR OP.41 (ED.VOSS)
詳細情報はこちら
セレナーデを作った作曲家は数多くいますが、今回ご紹介するのは「楽聖」と称されるベートーヴェンの作品です。フルートのソロで始まるこの曲は全7楽章からなっており、演奏時間は約24分です。冒頭2小節は、最後の16部音符以外全てニ長調の1度の和音の構成音(D,Fis,A)だけで書かれており、一見単純で簡単そうに見えますが、曲の始まりにふさわしく吹くのは意外と難しいかもしれません。穏やかな子守歌のような楽章、付点のリズムを多用した躍動的な楽章など様々な顔を見せ、最後はPrestoでフルートとピアノがユニゾンとなりffで曲を締めくくります。
なお、原曲である「フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナーデ 作品25」も同じHenle社より出版されております。※ポケットスコア(ID:27790)、パート譜(ID:27789)別売 
【中級者向け】 (I)
ヴァイオリン ソナタの名曲 『春』
SONATE NO.5 EN FA MAJEUR OP.24 ”LE PRINTEMPS” (ALTES-MARION)
楽譜ID : 24183
ベートーヴェン、ルートヴィヒ・ヴァン / Beethoven, Ludwig van
ソナタ 第5番 ヘ長調 OP.24「春」(アルテス編・マリオン校訂)
SONATE NO.5 EN FA MAJEUR OP.24 ”LE PRINTEMPS” (ALTES-MARION)
詳細情報はこちら
ベートーヴェンは10曲のヴァイオリン・ソナタを作曲していますが、中でも特によく演奏されるのが第9番の「クロイツェル」とこの「春」です。男性的で力強い「クロイツェル」に対し、女性的で優美な「春」と対比されることもある名曲です。この版は、アルテスがフルート用に編曲したものにマリオンが手を加えていますが、ピアノ譜は原曲のままで、フルートパートも音の異同は最小限にしてあります。またピアノ伴奏譜のソロパートは原曲のヴァイオリン譜が書かれていますので、フルートパートと見比べることもできる、大変便利な版です。フルートソナタを書いていないベートーヴェン(変ロ長調のソナタは疑作)の世界にぜひ挑戦してみて下さい。
【上級者向け】 (T)
さらっと奏でたいお洒落な一曲
SUMMER MUSIC
楽譜ID : 10331
ベネット、リチャード・ロドニー / Bennett, Richard Rodney
サマー・ミュージック
SUMMER MUSIC
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リチャード・ロドニー・ベネット(1936〜2012)はイギリスの作曲家で、映画音楽やテレビドラマのほか、クラシックやジャズの作曲、また彼自身が演奏して活躍しました。代表作はアカデミー賞にノミネートされた作品「オリエント急行殺人事件」(1974)や「フォーウェディング」(1994)などの映画音楽が中心ですが、管弦楽曲、ピアノ曲、合唱曲などの作品も作曲しています。
彼の残した数少ないフルートのための作品の中から、今回ご紹介する「SUMMER MUSIC」は、1982年に作曲されたフルートとピアノの作品です。3楽章形式で1.SUMMER MUSIC、2.SIESTA(昼寝)、3.GAMES(遊戯)となっています。
どの楽章もお洒落な美しい響きで、フルートとピアノのなめらかな掛け合いが特徴です。映画やテレビドラマの劇中に流れてきそうな曲調で、多数の映画音楽を手掛けたベネットの個性に溢れた10分程度の作品です。
サロン・コンサートやBGM演奏などの機会に、プログラムに取り入れてみてはいかがでしょうか。
【中級者向け】 (KM)
波と風を感じてください(Pic.Pf)
SPINDRIFT
楽譜ID : 19616
ベンシューフ、ケン / Benshoof, Kenneth
波しぶき
SPINDRIFT
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ピッコロとピアノの曲をご紹介します。 ケン・ベンシューフ作曲の「波しぶき」は1992年にアリシア・スアレスによって初演されました。 テンポ、拍子などはたびたび変化し、少し暗めですが、ジャズっぽい面白い曲です。
ピアノ譜を見るとよくわかりますが、音の流れが波のようにうねっているように見えるのもお洒落です。
【中・上級者向け】 (B)
もう一つの「愛の喜び」
PLAISIR D’AMOUR OP.91, FANTASIE MIT VARIATIONEN
楽譜ID : 26511
ベルビギエ、トランキル・ブノワ / Berbiguier, Antoine Benoit Tranquille
愛の喜び OP.91 幻想変奏曲
PLAISIR D’AMOUR OP.91, FANTASIE MIT VARIATIONEN
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「愛の喜び」といえば名ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーの名曲を思い出す方が多いでしょう。でももう1曲あるのです。ここで「ああ、あのナナ・ムスクーリが歌っていた曲ね」と分かるアナタは相当古い・・・・・・。そうです、今回取り上げるのはその「愛の喜び」なのです。
このポピュラー・ソングとして大流行した「愛の喜び」は、実はイタリアの古典歌曲とされていて、マルティーニが作曲した曲です。でも間違ってはイケマセン。よく混同されるのですが、イタリアのマルティーニとして有名なのは、モーツァルト少年にも音楽を教えたジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニ(1706 – 1784)ですが、「愛の喜び」の作曲者はジャン・ポール・マルティーニというイタリア名を名乗ってパリで活躍した、本当はヨハン・パウル・シュヴァルツェンドルフ(1741 – 1816)というれっきとした(?)ドイツ人なのです。この人はパリ音楽院の監督官まで務めた人ですから、それなりに実力はあったのでしょう。えっ、なんて面倒なですって・・・そうです、この世の中、実に複雑で面倒くさいんです。
(*ちなみに、今回ご紹介しているチュルーの楽譜の表紙には、ジョヴァンニ・バッティスタ・マルティーニと記されています)
この歌は当時から人気があったらしく、2人の名フルーティストがそのメロディーを使ったファンタジーを書いています。ひとりはイタリアのB.T.ベルビギエ、64小節の序奏に続いて主題と5つの変奏がくり広げられます。もうひとりはフランスのJ-L.チュルーで、こちらは72小節の序奏、主題、3つの変奏と123小節からなる長い終曲から出来ています。どちらも名フルーティストの作品ですからそこそこ難しいのですが、チュルーの方がより難易度が高そうです。演奏会のプログラムなどに肩の凝らない曲として是非使ってみて下さい。
(SR)
不思議な雰囲気が漂います(Rec.Bc)
SONATINA
楽譜ID : 11401
バークリー、レノックス / Berkeley, Lennox
ソナチネ
SONATINA
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バークリーは1903年生まれのイギリスの作曲家です。 パリでブーランジェの下、作曲を学び、プーランク、オネゲル、ルーセル等、フルートの重要なレパートリーを残した作曲家とも親交があったようです。
このSONATINEは本来リコーダーとピアノのために作曲された曲ですが、フルートで演奏される事も多い作品です。 3楽章からなり、ミステリアスに始まる1楽章、ゆったり落ち着いた2楽章、軽快なテンポ、ピアノとの掛け合いが楽しい3楽章へと続きます。 全体で10分程の曲で、演奏会の曲として組み込み易いおすすめの一曲です。
【初・中級者向け】 (SH)
お洒落な一曲
SUITE ROMANTIQUE
楽譜ID : 4972
ベルトミュー、マルク / Berthomieu, Marc
ロマンティック組曲
SUITE ROMANTIQUE
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ベルトミューはフルートアンサンブル曲「猫」や「アルカディ」の作曲者としておなじみですが、フルートとピアノの編成の曲もございます。このロマンティック組曲は「アレグロ・モデラート」「ロンド」「メヌエット・グラーヴ」「プレスト」の4つの楽章から成るチャーミングな作品。フルートとピアノがおりなす色彩豊かな響きが魅力的です。
演奏時間:約9分 (E)
ミステリアスな一曲です。
SUITE MODALE
楽譜ID : 9285
ブロッホ、エルネスト / Bloch, Ernest
旋法の組曲
SUITE MODALE
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ブロッホはスイスで生れたユダヤ系の作曲家です。ブリュッセル音楽院でヴァイオリンを、フランクフルトのホッホ音楽院で作曲を学びました。第二次世界大戦の影響でアメリカへ移住し、市民権を取得しました。作曲家として活躍する一方、教育者としても名を馳せ、アメリカ各地の音楽学校で教鞭を取り、多くの優秀な生徒を輩出しました。作品はユダヤ的な題材を扱っているものを数多く残しています。
「旋法の組曲」はブロッホ晩年の1956年にアメリカのフルーティスト、エレーヌ・シェファーに捧げられた曲です。中世からルネサンスの旋法が用いられ、全体が神秘的な雰囲気に包まれています。ある程度テクニックをお持ちの方なら、演奏しながらメロディーの美しさをじっくり味わうことができるでしょう。フルートのもつ、繊細で優雅で美しいイメージをそのまま音楽にしたような大人の一曲です。
【中・上級者向け】 演奏時間:22分 (U)
お好きなほうをどうぞ!
AUS DER TIERWELT,OP.57A
楽譜ID : 1026
ブルーマー、 テオドール / Blumer, Theodor
動物界より OP.57a
AUS DER TIERWELT,OP.57A
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「動物界」という言葉を聞いたことがありますか?今回おすすめします曲は、テオドール・ブルーマーの作曲です。全部で6つの小曲からなり、それぞれにタイトルがつけられています。
1. きつね狩り 2.白鳥 3.南へ向かう鳥の飛行 4.羊飼いと羊たち 5.ジプシーと踊る熊 6.ガゼル
1曲3〜4分程の曲ですので、アンコールや発表会などで抜粋して演奏しても良いと思います。
動物たちの生き生きとした様子や、優雅さ、また、ジプシーと踊る熊とは・・・?など考えてみると、物語がまた広がるのではないでしょうか。
【中級者向け】 (B)
AUS DEM PFLANZENREICH,OP.57B
楽譜ID : 1027
ブルーマー、 テオドール / Blumer, Theodor
植物界より OP.57b
AUS DEM PFLANZENREICH,OP.57B
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一風変わったタイトルの作品をご紹介いたします。テオドール・ブルーマーの作曲で、こちらも「動物界より」と同じく、全部で6つの小曲からなり、それぞれにタイトルがつけられています。
1.ユリ 2.サクラ草のお話 3.ヒルガオ 4.サボテン 5.スギ 6.ラン
花々の可愛らしい様子やサボテンのトゲトゲなど、イメージして吹いてみると、面白さがより出てくるのではないでしょうか。
【中級者向け】 (B)
可憐です。
SCHERZO (FINAL) OP.POST.187
楽譜ID : 28172
ボニス、メル (メラニー) / Bonis, Melanie
スケルツォ(フィナーレ) OP.POST.187
SCHERZO (FINAL) OP.POST.187
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ボニスはフランスの女流作曲です。 パリ音楽院で作曲を学び、数多くのピアノ曲、室内楽曲、歌曲などを残しました。 しかし、当時はまだ女性が作曲をする時代ではなく、また両親の理解も得られず、 大変苦労をしました。
この曲は、女性らしい軽やかで可憐な小品です。 ピアノの動きが美しく、影響をうけたとされるドビュッシーを思わせます。 4分程度の短い曲ですが、印象に残る、『この曲は誰の曲?』と気になってしまう作品です。 サロンコンサートなどでプログラムに加えて頂きたい一曲です!
【中級者向け】 (U)
フランスのフルート音楽のレパートリーを増やしてみませんか?
SONATE
楽譜ID : 23010
ボニス、メル (メラニー) / Bonis, Melanie
フルート・ソナタ
SONATE
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ボニスは、1858年にパリで生まれたフランスの女性作曲家です。
この曲はルイ・フルーリーに捧げられています。第1楽章は、どことなく郷愁を感じさせる旋律が印象的です。第2楽章は吹きぬける風のような感じで、わずか2分程度の短い楽章です。第3楽章はしっとりとしたイメージ。第4楽章は全体的に壮大な感じで、冒頭のメロディがあちらこちらに顔を出します。
とても素敵な曲ですので、フランス作品のレパートリーに加えてみませんか?
【中〜上級者向け】 演奏時間:約17分 (I)
イギリスの作曲家
SONATA,OP.120
楽譜ID : 14408
ボウェン、エドウィン・ヨーク / Bowen, Edwin York
フルート・ソナタ OP.120
SONATA,OP.120
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英国の作曲家といえば、エルガー、ブリテンが有名ですが、今回はエドウィン・ヨーク・ボーウェンの作品を紹介いたします。 彼はイギリスの王立アカデミーでピアノと作曲を学び、「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれ近年再評価を受けています。ピアニストとして活躍しながら、作曲家としてピアノ曲を数多く作曲しています。その中でフルートの作品もいくつか作曲しており、このフルート・ソナタ 作品120は、1946年にフルーティストのガレス・モリス氏のために書かれました。3楽章構成。 華やかな派手さはありませんが、しっかりした1曲として新しいレパートリーの一つに加えてみてはいかがでしょうか。
Allegro, non troppo - Andante piacevole -Allegro con fuoco 
【中級者向け】 演奏時間:約18分 (B)
フランスから逆輸入
5 CHANSONS SUR DES ’POPULAIRES JAPONAIS’
楽譜ID : 2054
ボザ、ウジェーヌ / Bozza, Eugene
日本民謡の主題による5つの歌
5 CHANSONS SUR DES ’POPULAIRES JAPONAIS’
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ボザは、フランスのニースに生まれ、幼少期からヴァイオリンを学び、その後パリ音楽院で作曲・指揮を学んだ、フランスを代表する作曲家の一人です。交響曲からオペラやバレエ、室内楽と多くのジャンルを手掛けた多作家として知られています。彼の管楽作品の多くはパリ音楽院の試験曲のため、高度な演奏技術を要する場合が多いのですが、晩年に作曲されたこの「日本民謡の主題による5つの歌」は技術的には比較的やさしい作品に仕上がっています。
5つの民謡は、今日まで代々謡い継がれているものばかりです。表紙及び曲の始めに引用された民謡が示されていますが、順番が入れ替わって表記されているようですので(※ボザが間違えて曲名を記憶してしまったのか、出版社が出版する時に曲順を入れ替えてしまったのかはわかりません。)お気を付けください。正しくは、1曲目・力強い相馬武士の馬追い「相馬流れ山」、2曲目・草津温泉の湯もみで歌われる「草津節」、3曲目・宮崎県高千穂に伝わる茅を刈り取る際の仕事歌「刈干切唄」、4曲目・盛岡のお祭りで有名な「さんさ踊り」、5曲目・悲恋に散った男女を謡った「江島節」の順です。
フランス作品らしい響きを大切にしつつフランス作曲家目線で日本的な「こぶし」や「溜め」を表現しており、両者が絶妙なバランスを保っているのもこの曲の大きな特徴です。短くシンプルな5曲なので、幅広い層の方にお楽しみいただけそうです。あまり知られていない作品ではありますが、フランスの「粋」を採り入れた日本民謡を楽しんでみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません。
【中級者向け】 (AN)
ボザのアラビア風子守唄(Fl.Pf.)
BERCEUSE
楽譜ID : 2053
ボザ、ウジェーヌ / Bozza, Eugene
子守歌
BERCEUSE
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技巧的な作品が多いボザには珍しく、短くゆったりとした美しい曲です。
子守唄というと優しく透明感溢れるイメージがありますが、予想をねっとり裏切り、穏やかに寄せては返す纏わりつくような旋律を、アラビアの民族音楽を思わせる独特な装飾音が彩ります。曲名へのイメージと実際の雰囲気とのギャップがたまりません。
全体的に音域は低めで、演奏時間は約4分。ボザ入門にもおすすめの一曲です。
【中級者向け】 (AN)
クラリネットをフルートで
SONATA NO.1 F-MOLL OP.120 (ORIGINAL CL. SONATA) (ED.JUTT)
楽譜ID : 24732
ブラームス、ヨハネス / Brahms, Johannes
フルート・ソナタ 第1番 ヘ短調 OP.120
SONATA NO.1 F-MOLL OP.120 (ORIGINAL CL. SONATA) (ED.JUTT)
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ブラームスは1894年に2曲の「クラリネット・ソナタ」(作品120の1と2)を作曲しました。クラリネットは特にブラームスが好んだ楽器のひとつで、これらの2曲以外にも「クラリネット五重奏曲 ロ短調」「クラリネット三重奏曲イ短調」などが残されています。これらの作品はモーツァルトにとってのシュタットラー兄弟のように、当時の名クラリネット奏者だったR.ミュールフェルトとの交友から作られた作品です。2曲の「クラリネット・ソナタ」はヴィオラでも演奏され、さらに第1番はピアノ部分を改訂したヴァイオリン版も存在します。4楽章からなり、全体で25分程かかる大曲ですが、ブラームス晩年の作らしく、内面的な情熱を感じさせ、簡潔な書法で書かれた洗練された名作です。 IMC社からフルート用に編曲・出版された新刊です。
(SR)
ヴァイオリンソナタに挑戦
SONATA A-DUR OP.100 (ARR.JUTT) (VN.SONATA)
楽譜ID : 27328
ブラームス、ヨハネス / Brahms, Johannes
フルート・ソナタ イ長調 OP.100
SONATA A-DUR OP.100 (ARR.JUTT) (VN.SONATA)
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19世紀ドイツロマン派を代表する作曲家ブラームスは、4曲の交響曲を始め、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、室内楽に歌曲と多彩な作曲活動をしましたが、残念ながらフルートのためのオリジナル作品はありません。このため、クラリネットソナタやヴァイオリンソナタのフルートへの編曲版の出版がここ数年相次いでいます。このヴァイオリンソナタ第2番は初めてのフルート用の楽譜と思われます。この第2番は3曲あるブラームスのヴァイオリンソナタの中でも特に歌曲を思わせるメロディーの美しさが印象的です。
第1楽章 Allegro amabile (速く、愛らしく)、第2楽章 Andante Tranquillo (やや遅く、静かに)、第3楽章 Allegretto grazioso (quasi Andante) (やや速く、壮大に) からなり、ほかの2曲のソナタよりやや小粒な印象ですが、とかく渋いと言われがちなブラームスの室内楽の中で、叙情的で晴れ晴れとした美しさが心に残る名曲です。技巧的な難しさより、ピアノともども曲の内面の解釈が求められますが、ぜひフルーティストにも挑戦していただきたいと思います。
 【上級者向け】 (T)
上品な間奏曲です
TWO INTERMEZZI,OP.118 NO.2&NO.1 (ED.MILLEER)
楽譜ID : 19615
ブラームス、ヨハネス / Brahms, Johannes
2つの間奏曲 OP.118 NO.1・2
TWO INTERMEZZI,OP.118 NO.2&NO.1 (ED.MILLEER)
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原曲はピアノ独奏曲の「6つの小品 作品118」の第2曲目、原調はイ長調です。 1892年に作曲され、1894年にロンドンで初演されました。
この曲は、3拍子の3拍目が1拍目に聞こえたり、へミオラの取り入れ方などがさりげなかったりと、ブラームスらしく、静かながらもとても上品で美しい間奏曲です。
心洗われるような旋律をお楽しみください。

なお、ご紹介している第2曲目はこの楽譜では1曲目に入っており、同じ作品118の1曲目も収録されております。
(B)
名フルーティスト・ブリチアルディ作曲
5 PARAPHRASEN NACH VERDI-OPERN
楽譜ID : 25726
ブリッチャルディ、ジュリオ / 曲集 / Briccialdi, Giulio / Album
ヴェルディのオペラによる5つのパラフレーズ
5 PARAPHRASEN NACH VERDI-OPERN
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「アイーダ」による劇的幻想曲 OP.134/ 「椿姫」による自由な編曲/ 「トロヴァトーレ」による幻想曲/ 「ドン・カルロス」による幻想曲 OP.121/ 「マクベス」による幻想曲 OP.47
オペラのメロディーを主題にしたフルート曲は、19世紀には数多く作曲されました。 中でもヴェルディのオペラは人気が高く、ジュナン、ユグーなどの作品が現代でもよく演奏されています。 このブリテアルディの作品もそういった一つで、名フルーティストであったブリチアルディが自らの技巧を披露すべく作った華やかな名曲ぞろいです。 長らく絶版になっていたもので、新しく校訂された上、見やすい現代譜としてよみがえりました。テクニックと歌心の両方が要求されますが、リサイタルや上級者の発表会のレパートリーにいかがでしょうか。
【上級者向き】 (T)
“ワーグナー・イヤー”にぴったり♪(Fl.Pf)
LOHENGRIN-FANTASIE, OP.129
楽譜ID : 21992
ブリッチャルディ、ジュリオ / Briccialdi, Giulio
ローエングリン・ファンタジー OP.129
LOHENGRIN-FANTASIE, OP.129
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19世紀に活躍したフルートのヴィルトゥオーゾ、ブリッチャルディの作品で、ワーグナーの「ローエングリン」から有名な「婚礼の合唱」や「聖杯の動機」のテーマなどが抜粋して使用されています。技巧的で華やかなフレーズや美しい歌を奏でる一節など、フルートの魅力が充分に発揮される曲です。ブリッチャルディは他に「『ランメルモールのルチア』による終曲」や「マクベス・ファンタジー」など、この作品のように有名なオペラを題材とした曲を数多く残しました。
今年2013年に生誕200年を迎えるワーグナー。この「ローエングリン」はもとより、「トリスタンとイゾルデ」「タンホイザー」など多くの有名な作品を作曲し、自ら「楽劇」というジャンルを提唱しました。この「楽劇」という名称は、「トリスタンとイゾルデ」(1865年)以降の作品に対してつけられているようです。彼の熱狂的なファンも多く、影響力の強さがうかがえます。“ワーグナー・イヤー”の今年、演奏会や発表会などのステージにぴったりな1曲と言えそうです。
【上級者向け】 (YS)
愛らしい組曲(Fl.Pf)
PETITE SUITE, OP.12
楽譜ID : 7640
ビュッセル、アンリ / Busser, Henri
小組曲 OP.12
PETITE SUITE, OP.12
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ビュッセルは1872年フランス生まれ。この曲は温かい優しさが伝わってくるとても美しい4つの曲で構成されています。お洒落なサロン音楽風のサラサラとした心地よい流れの組曲です。
T.En Sourdine(声を弱めて) 穏やかな雰囲気でとても繊細な響きに魅了されます。ヴァイオリン演奏の場合は弱音器を付けて演奏します。
U.Valse Lento(ゆっくりなワルツ) 美しくしっとりとしたフレーズが転調したり、音域を変えながら繰り返し現れます。
V.Vieille Chanson(古めかしい歌) どこか素朴で懐かしい哀愁のあるメロディです。
W.Scherzetto(スケルツェット) 最終曲にふさわしい、軽やかで明るく可愛らしい曲です。
【中級者向け】 演奏時間:約9分 (E)
カゼッラ!!!
BARCAROLA & SCHERZO
楽譜ID : 9010
カゼッラ、アルフレード / Casella, Alfredo
バルカローラとスケルツォ
BARCAROLA & SCHERZO
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カゼッラ…と言うとシシリエンヌとブルレスクを思い浮かべる方が多いと思いますが、今回はカゼッラがフルートとピアノの為に書いたもう一曲“バルカローラとスケルツォ”を紹介したいと思います。カゼッラはイタリアの作曲家・ピアノ奏者・指揮者・評論家で1896年(13歳)パリ音楽院に入学し1900年フォーレに師事しました。バルカローラとスケルツォは1903年にカゼッラが20歳の時にフリップ・ゴーベールに捧げた曲です。曲調はバルカローラ=舟歌らしく流れるきれいなメロディーからスケルッツォ=快活でおどけた感じが特徴で、当時のフランス楽壇の空気を十分に伝える作品となっています。
【中・上級者向け】 演奏時間:約9分15分 (N)
フランスのサロンをイメージしてください!
AIR DE BALLET,OP.30
楽譜ID : 9612
シャミナード、セシル / Chaminade, Cecile
舞曲 OP.30
AIR DE BALLET,OP.30
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華やかでおしゃれなワルツをご紹介します。
「コンチェルティーノ 作品107」で有名なフランスの女性作曲家、シャミナードの作品です。 5分くらいの短い曲ですが、メロディーの美しさ、華やかなパッセージ、そして躍るような軽やかなリズムに溢れた素敵な小品です。発表会やサロン・コンサートでさらりと吹くと、ファンが増えるのではないでしょうか!?
【中・上級者向け】 演奏時間:約5分 (U)
春夏秋冬、いつでもどうぞ。
AUTUMN (ARR.WYE)
楽譜ID : 29017
シャミナード、セシル / Chaminade, Cecile

AUTUMN (ARR.WYE)
詳細情報はこちら
「コンチェルティーノ作品107」でお馴染みのセシル・シャミナード。彼女は作曲家、ピアニストとしてフランスで活躍しました。フルートの作品も数曲残していますが、ピアノの作品が多数です。今回ご紹介する「秋」も、ピアノのために書かれた独奏曲「6つの演奏会用練習曲 作品35」の中の一曲で、シャミナードの作品の中で、人気のある曲として演奏されています。こちらを英国のフルーティストであるトレヴァー・ワイが、フルートとピアノの編成に編曲しました。
穏やかな秋の空気や匂いが感じられそうな美しいメロディで始まったと思いきや、何事かと突風が吹いてきたかのような荒々しい雰囲気になり、徐々に静まり、最後は穏やかさを取り戻します。原曲は変ニ長調ですが、変イ長調に移調されています。5分程度の小品ですので演奏会のプログラムに取り入れやすい一曲です。四季の作品をお探しの方、是非演奏してみてはいかがでしょうか。
【初・中級者向け】 (KM)
曲名に偽りなし!
SERENADE AUX ETOILES,OP.142
楽譜ID : 9615
シャミナード、セシル / Chaminade, Cecile
星のセレナーデ OP.142
SERENADE AUX ETOILES,OP.142
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タイトルにつられて、見たり、聴いたり、買ったりしたことは有りませんか?この曲は題名から想像されるように、ロマンティックで魅惑的な作品です。シャミナードと言えば「コンチェルティーノ」が有名ですが、是非、この曲もアンコール曲やサロンコンサートのプログラムに加えてください。「看板に偽りなし!」の代表曲を紹介いたしました。
シャミナード…パリ生まれ。女性ピアニスト・作曲家。彼女の作品には、甘く洗練されたメロディが多く使われ、当時のサロン・ミュージックとしても相当の人気を得ていました。この作品は当時パリ音楽院教授であったM.HENNEBAINSに捧げられました。
(Y)(K)
序奏と華麗なるポロネーズ
INTRODUCTION ET POLONAISE,OP.3
楽譜ID : 20390
ショパン、フレデリック・フランソワ / Chopin, Frederic Francois
序奏と華麗なるポロネーズ OP.3
INTRODUCTION ET POLONAISE,OP.3
詳細情報はこちら
フレデリック・ショパンは、残した作品99パーセントはピアノ曲といってもいいほど、ピアノ以外の曲を書かなかった人です。それでも数曲の室内楽と歌曲を書いています。その中の1曲はフルートとピアノのための「ロッシーニの主題による変奏曲」ですが、チェロとピアノの作品は3曲残っています。これは、友人にチェロ奏者が2人いたためで、1人は1846年にチェロ・ソナタを献呈したA.フランショーム、もう1人はそれより前の1829年に今回ご紹介する「序奏と華麗なるポロネーズ」を献呈したJ.メルクです。
曲はポロネーズの部分が1829年に作曲され、序奏は1830年に追加されています。チェロの語法を上手く使いながら、作品は正に「ピアノの詩人」の面目躍如といった趣で、フルートへの編曲も上手く出来ています。ショパンの作品のフルートへの編曲のなかで、おそらく最も成功した例のひとつではないでしょうか。演奏会のプログラムとしても充分使える楽譜になっています。
(SR)
ピアノの詩人のチェロソナタ
SONATA OP.65 (ORIGINAL CELLO SONATA) (ARR.ROBERTELLO)
楽譜ID : 26756
ショパン、フレデリック・フランソワ / Chopin, Frederic Francois
フルート・ソナタ OP.65 (オリジナル チェロ・ソナタ)
SONATA OP.65 (ORIGINAL CELLO SONATA) (ARR.ROBERTELLO)
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ピアノの詩人、ショパンのピアノ以外の楽器の曲はあまり知られていませんが、フランショムというチェリストの親友のためにチェロとピアノのためのデュオを3曲書いており、このソナタはその中でも最も規模の大きいものです。ショパン36、7歳の頃作曲され、4楽章からなる、対位法を駆使したソナタ形式のスケールの大きな曲で、結果的に彼の最後の大作となりました。特に長大な第1楽章は、華麗なピアノの導入部に始まり、チェロが加わって両者が絡んでいく様子が印象的です。また第3楽章の夢見るようなメロディーの美しさはショパンの曲の中でも際立つものがあります。
ショパンの曲ですので当然ピアノパートの比重はとても高くなっており、ピアノの音も厚いので、フルートで演奏する場合はバランスに注意が必要でしょう。ぜひ腕の立つピアニストと共演なさってください。なお、フルート版へのアレンジは、フルーティストのトマス・ロバーテロです。
【上級者向け】 (T)
催眠
HYPNOSIS
楽譜ID : 26876
クラーク、イアン / Clarke, Ian
催眠
HYPNOSIS
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ヨーロッパを中心に活躍する現代作曲家、フルート奏者でもある、イアン・クラークをご紹介します。クラークは、フルートで演奏しながら途中で声やジェットホイッスルが入るなど、現代音楽の雰囲気をおもしろおかしく表現した作品を数多く作っています。
そんな中でも、今回ご紹介する作品は「Hypnosis / 催眠」です。この曲は、ピアノの叙情的なメロディーから始まる雰囲気に、自然と深い眠りに入ってしまうような不思議な感じを醸し出す作品です。
残念ながら、この曲の中では声やジェット・ホイッスルなどを取り入れた部分はありませんが、クラシックやポピュラー音楽とは違ったフルート音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。
演奏時間:約4分30秒 (O)
天使のフォリア
LA FOLLIA,OP.5/12 (D-MOLL)
楽譜ID : 16469
コレッリ、アルカンジェロ / Corelli, Arcangero
ラ・フォリア OP.5 NO.12(ニ短調)
LA FOLLIA,OP.5/12 (D-MOLL)
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フルートの世界では「フォリア」と言えばマラン・マレの「スペインのフォリア」を思い出す方が多いでしょう。でも、クラシック音楽全体で見ると、何と言ってもよく知られているのは、コレッリが書いた「ラ・フォリア」です。これは、1700年に出版された「12のヴァイオリン・ソナタ 作品5」の第12番にあたり、当時大ヒットしました。ジェミニアーニがこの曲を合奏協奏曲に編曲したのは有名ですが、他にもリコーダー用、フルート用、ヴィオラ・ダ・ガンバ用など多くの編曲楽譜が出版され、楽しまれていました。
この楽譜は、そのコレッリの「フォリア」を原曲と同じニ短調(別の編曲でアルト・リコーダー用にト短調に編曲した楽譜も出ています)で、当時フルートと通奏低音用に編曲された楽譜をもとにしています。ゆったりしたテーマから、変奏へ進んでいくと迫力のある通奏低音との掛け合いもあり、最後の第21変奏へ向かって変化と緊張感溢れる名曲で、原曲の形がそのまま生かされています。
もともと“フォリア”は16世紀にイベリア半島で発祥した3拍子系の舞曲で、その当時は“騒々しい舞曲”とされていました。それが17世紀に入るとゆったりしたテンポに変化し、一定の低音の動きとハーモニーが出来あがって、その上に独奏楽器が変奏を繰り広げていくという形になったのです。このために、独奏の旋律も良く似た形になってマレやコレッリ他、多くの作曲家が同じテーマのフォリアを残しているのです。
「フォリア」のフルート用の編曲版が出ているマレとコレッリ、当時、マレは「(ヴィオールを)天使のように弾く」、コレッリは「ヴァイオリンの天使」と讃えられていたのはご存知でしょうか? 
(SR)
恋の季節にぴったりの曲です♪(Rec.Pf)
LE ROSSIGNOL EN AMOUR (A/S) (ED.FLEURY)
楽譜ID : 27594
クープラン、フランソワ / Couperin, Francois
恋のうぐいす
LE ROSSIGNOL EN AMOUR (A/S) (ED.FLEURY)
詳細情報はこちら
フランソワ・クープランは音楽一家に生まれました。一族が音楽家である為、“大クープラン”と呼ばれて区別されています。フランスバロック期の作曲家で教会のオルガニストとしても活躍しました。 クープランの重要な出版物として「クラヴサン奏法」や「クラヴサン曲集」があります。「クラヴサン曲集」は全4巻あり、27組曲から構成される曲数は200曲を超えます。その1曲ずつにとても興味深いタイトルがついています。
今回ご紹介します、「恋のうぐいす」はそのクラヴサン曲集の第3巻、第14組曲の第1曲目にあたります。この楽譜には第14組曲の第5曲「勝ち誇るうぐいす」も収められています。
リコーダーやフルート・トラヴェルソ、ピッコロで演奏される機会も多い曲です。多彩な装飾を用いてかわいい囀りを表現してみてはいかがですか?
【初・中級者向け】 演奏時間:約3分45秒 (OU)
ピアノ練習曲ではありません。
DUO CONCERTANT,OP.129
楽譜ID : 1404
ツェルニー、カール / Czerny, Karl
協奏的二重奏曲 ト長調 OP.129
DUO CONCERTANT,OP.129
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ウィーンで生涯を過ごし、数多くのピアノ練習曲で有名なツェルニーは交響曲、室内楽曲等、膨大な数を作曲しました。 ベートーヴェンの弟子で、フンメル、リスト、ショパン等とも親交があったようです。 ウィーンの心地よい風を感じ、心豊かにしてくれる名曲です(私はウィーンに行ったことがありませんが)。
よくリサイタルのプログラムの一曲目として、HUMMEL/SONATE D-DUR、KUHLAU/INTRODUCTION ET RONDO、MOZART/6 SONATEN、DONIZETTI/SONATE等を選曲されますが、そのような感覚でこの曲を入れてもいいと思います。
【中級者向け】 演奏時間:約9分 (Y)
ピッコロ(Pic.Pf)
LE MERLE BLANC:POLKA-FANTAISIE,OP.161
楽譜ID : 14706
ダマレ、ウジェーヌ / Damare, Eugene
白つぐみ(ポルカ・ファンタジー) OP.161
LE MERLE BLANC:POLKA-FANTAISIE,OP.161
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ダマレはフランスのバイヨンヌの生まれで、様々なバンドやオーケストラでピッコロ奏者を務め、数多くのピッコロの作品を残しました。ピッコロの曲で何かいい曲ないかな?とお探しのあなた。いい曲がありますよ。とっても可愛らしくって、楽しくって(^o^)小鳥たちが青く澄んだ大空を飛び回っているのが目に浮かんできます。演奏時間も4分と短めなので、お手ごろですね。
(G)
主役はどっち?(Pic.Pf)
LES ECHOS DES BOIS OP.220
楽譜ID : 24612
ダマレ、ウジェーヌ / Damare, Eugene
森のこだま OP.220
LES ECHOS DES BOIS OP.220
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ダマレといえばピッコロの作品がほとんどですが、この「森のこだま」は、どちらかというとピアノが旋律で、ピッコロはその上を軽やか、そしてリズミカルに飾っていきます。以前ご紹介致しました「白つぐみ」よりは多少難しくなりますが、こちらも是非レパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?演奏時間は6分30秒です。
(G)
ポルカで気分もうきうき!(Pic.Pf.)
PICCOLO-POLKA,OP.157
楽譜ID : 20479
ダマレ、ウジェーヌ / Damare, Eugene
ピッコロ・ポルカ OP.157
PICCOLO-POLKA,OP.157
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とても小さな楽器で可愛らしい音を出すピッコロの作品をご紹介します。
ピッコロの作品と言えば・・、フルート、ピッコロ奏者として活躍したフランス出身のウジェーヌ・ダマレ。ダマレは、自ら奏者として活躍した他、ピッコロの作品を数多く残しました。
ピッコロという楽器のイメージから可愛らしい作品がとても多いですが、今回ご紹介する作品「ピッコロ・ポルカ」は、まるで踊りたくなってしまうような2/4拍子でできた、とても軽快な作品です。可愛らしいイメージの作品から、一風変わったダマレの作品は、もっとも流麗な音楽で楽しめる作品の一つです。この曲は、約3分程度の短い曲なので、アンコールなどで取り上げてみても良いでしょう。
(O)
冬のお話、奏でてみませんか?
CONTE D’HIVER (1987)
楽譜ID : 20263
ダマーズ、ジャン=ミシェル / Damase, Jean-Michel
冬のお話(1987)
CONTE D’HIVER (1987)
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フルート界におけるダマーズといえば、フルートとチェロ(任意)、ピアノのための作品「演奏会用ソナタ」や「フルートとハープのためのソナタ」を耳にする機会が多いことと思います。フランスの作曲家でありピアニストでもあるジャン=ミシェル・ダマーズ。彼は音楽教育の分野でも活躍し、パリ音楽院の副院長をも務めました。
今回ご紹介するこちらの作品は、1987年にフルート(またはオーボエ)とピアノのために作曲されました。音楽教育の目的で作曲されたようですが、ダマーズらしい華麗な調性と拍子の変化があり、情景の移り変わりが特徴で充分な聴きごたえがあります。曲の中に小さな物語が一話、組み込まれているかのような印象です。静かな冒頭と終止は、寒くてひんやりと冷たい空気を感じるような、まさに冬らしい情景が思い浮かびます。難易度が少々高く長めの曲が多いのでは…と感じるダマーズ。この作品は3分30秒ほどの小曲です。
寒い季節に暖かい部屋で、ゆったり演奏してみてはいかがでしょうか。
【初・中級者向け】 (CM)
エレガントな一曲
PAYSAGES 〜 9 PIECES POUR FLUTE ET PIANO
楽譜ID : 25285
ダマーズ、ジャン=ミシェル / Damase, Jean-Michel
風景(ペイザージュ)(フルートとピアノの為の9つの小品)
PAYSAGES 〜 9 PIECES POUR FLUTE ET PIANO
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フランス楽派の流れを汲む最後の巨匠の一人、ダマーズの最新作で、フルーティストの工藤重典氏に捧げられ、彼のCDにダマーズ自身のピアノ伴奏で収録されて話題になりました。タイトル通り九つの独立した小品からなりますが、各々に副題はついていません。ダマーズらしいエレガントで美しい旋律に満ちた、魅力的な作品です。特殊奏法も必要とせず、技術的にそれほど難度の高い曲ではありませんが、頻繁に繰り返される転調と転拍子を瞬時に理解する読譜力が要求されます。
【上級者向け】 (T)
若き日のドビュッシーの歌曲集
ALBUM/NUITS D’ETOILES - 8 EARLY SONGS (ARR.STILLMAN)
楽譜ID : 23919
ドビュッシー、クロード / 曲集 / Debussy, Achille Claude / Album
星月夜(8つの初期歌曲)(スティルマン編)
ALBUM/NUITS D’ETOILES - 8 EARLY SONGS (ARR.STILLMAN)
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「シリンクス」「牧神の午後への前奏曲」などの名曲を書いているドビュッシーですが、残念ながらフルートとピアノのための作品はありません。これまでもいくつかの編曲集が出ていますが、ほとんどがピアノ作品からのアレンジでした。今回ご紹介するのはドビュッシーが10〜20代の頃に書いた歌曲をフルート用にしたものです。ハイフェッツの編曲でヴァイオリンなどでもよく演奏される「美しい夕暮れ」や「マンドリン」などの美しく繊細な魅力に満ちたメロディーをお楽しみください。
【初・中級者向け】 (T)
魔法の笛
THE MAGIC FLUTE DANCES
楽譜ID : 23115
ダヴ、ジョナサン / Dove, Jonathan
マジック・フルート・ダンス
THE MAGIC FLUTE DANCES
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「魔法の笛の踊り」。モーツァルトの「魔笛」からインスピレーションを得て作られたフルート協奏曲です。
どこか遠くから聴こえてくるような旋律から始まり、夜の女王のアリア“復讐の炎は地獄のように我が心に燃え”のモチーフがところどころ現れます。1小節ごとに拍子がめまぐるしく変わり、少し短いカデンツのあと自由なゆったりしたメロディとなります。後半はテンポが上がり、フラッターも出てきますが、全体的に美しく、またテンポ感のある楽しい作品です。伴奏と合わせるのはなかなか大変な曲ですが、カッチリはまるととてもカッコイイと思います。
あなたの「魔法の笛」で「踊って」みてください。
【上級者向け】 演奏時間:約20分 (B)
フルートで奏でるヴァイオリンの名曲
ROMANCE OP.11 (ARR.PECK)
楽譜ID : 23747
ドヴォルジャーク、アントニーン / Dvorak, Antonin
ロマンス OP.11(ペック編)
ROMANCE OP.11 (ARR.PECK)
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ヴァイオリンの名曲をフルート用に編曲したものがたくさんありますが、今回はその中からドヴォルザークのヴァイオリンの名曲、「ロマンス」をご紹介致します。
スメタナと並び、チェコ国民学派最大の作曲家と呼ばれるアントニン・ドヴォルザークは、ブラームスに才能を認められ世に知られるようになった作曲家です。交響曲9番「新世界」や弦楽四重奏曲「アメリカ」に見られるような哀愁漂うメロディがこの「ロマンス」でも見られます。全体的にゆったりとしたテンポで奏でられますが、途中少し自由に演奏するところ、やや情熱的に演奏するところもあります。
しっとりとした雰囲気の曲をお探しの方にオススメします。
この楽譜は、もともとヴァイオリンと弦楽合奏のための曲だったものをフルーティストであるドナルド・ペックがフルートとピアノ用に編曲したものです。編曲する際に間奏部分などをカットしています。
【中級者向け】 演奏時間:約9分 (B)
ロマンティックです Part2
ROMANTIC PIECES OP.75 NO.1,4,3
楽譜ID : 27001
ドヴォルジャーク、アントニーン / Dvorak, Antonin
ロマンティックな小品 OP.75 より3曲 (NO.1,4,3)
ROMANTIC PIECES OP.75 NO.1,4,3
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後期ロマン派を代表する作曲家のひとり、アントニン・ドヴォルジャークの、その名のとおり「ロマンティック」な作品を紹介いたします。
この楽譜は、もともとヴァイオリンとピアノのための「4つのロマンティックな小品集 作品75」(弦楽三重奏のための「ミニアチュール」からの改作)をフルート用に編曲したもので、4曲のうちの第2曲を除く3曲が収録されています。穏やかで優美な第1曲、流れるような旋律が印象的な第3曲、哀愁漂う第4曲。どれかひとつをとってアンコールで演奏するのも良いでしょう。
第1曲は、色々な出版社の曲集にも収録されているので、ご存じの方も多いかもしれません(弦楽三重奏のための「ミニアチュール」での楽章の題名をとって「カヴァティーナ」と記載されていることもあります)。
第1曲:Allegro moderato
第2曲:Allegro maestoso(この楽譜には収録されていません)
第3曲:Allegro appasionato(この楽譜では3曲目に収録されています)
第4曲:Larghetto(この楽譜では2曲目に収録されています)
(※ちなみに、この第1曲は2015年2月まで村松楽器新宿店の電話応答保留音に使用されていました)
【中級者向け】  (B)
ジャジーで楽しいダンスはいかが?
ELF DANCE
楽譜ID : 32011
イールズ、ジェフ / Eales, Geoff
エルフ・ダンス
ELF DANCE
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作曲者のジェフ・イールズは1951年生まれのイギリス人で、作曲家・ジャズピアニストとして活躍しています。
この「エルフ・ダンス」は3つのパートからなっていて、美しいルバートでつながれた2つの速いパッセージの部分はジャズ色の濃い、跳ねるようなピアノに乗ってリズミカルなダンスが繰り広げられます。3つ目のパートは短いスローバラードで、牧歌的な踊り。最後に第一のメロディが再び現れて躍動的に終わります。それぞれのパートの対比が鮮明で、どの部分もピアノとの絡みが軽快で美しい、楽しいダンスです。
特殊奏法は出てきませんが、目まぐるしく変わるリズムにピアニストもフルーティストもジャズのセンスとノリが求められそうです。ジャズがお好きな方はぜひ挑戦してみてください。
なお、イールズの作品は、この曲も含めフルーティストのフィンドンと作曲者自身のピアノ伴奏のCDが出ています(ID:6728)。
【上級者向け】 演奏時間:約7分 (T)
ルーマニアの雰囲気に浸ってみませんか?
RUMANISCHE VOLKSTANZE
楽譜ID : 3873
ファルカシュ、フェレンツ / Farkas, Ferenc
ルーマニア民族舞曲
RUMANISCHE VOLKSTANZE
詳細情報はこちら
ファルカシュは、1905年ハンガリー南西部のナジカニジャ生まれの作曲家です。ブダペスト音楽アカデミーで作曲を学んだ後、ローマの聖チェチーリア音楽院でレスピーギに師事しました。1949年からはブダペストのリスト音楽院教授を務め、リゲティらが彼に師事しました。ウィーンとコペンハーゲンで映画音楽の作曲を行うなど様々なジャンルで活躍し、700曲以上の作品があります。
この「ルーマニア民族舞曲」は1950年に作曲され、元気よく踊る部分とゆったりと歌う部分がはっきり分かれている曲です。バルトークがビホル県(ルーマニア西部の県)で集めたメロディがもとになっています。楽譜の表紙に“ヴァイオリン、ヴィオラ、フルートまたはクラリネットとピアノ”と書かれおり、また同じタイトルで“リコーダーまたはヴァイオリンとツィンバロン”と書かれている楽譜もあるようです。(出版譜ではなく、アンドラシュ・ファルカシュによる手稿譜のようです。)フルート以外の楽器のパート譜を参考にして、オクターブ上げたり下げたり、また装飾をつけたりすることも出来るのではないでしょうか。ルーマニアの美しい自然の中で踊っている様子を想像しながら、演奏してみて下さい!!
【中級者向け】 演奏時間:約5分 (I)
「ドリー」をフルートで
DOLLY SUITE
楽譜ID : 20553
フォーレ、ガブリエル / Faure, Gabriel
組曲「ドリー」
DOLLY SUITE
詳細情報はこちら
「ドリー」は銀行家バルダック家の娘エレーヌの愛称です。エレーヌは1892年に生まれました。フォーレは彼女のために、その2、3、4回目の誕生日にピアノ連弾の小品を作曲し捧げています。それらの曲は最終的に「子守歌」ホ長調(1893/4)、「ミ・ア・ウ」ヘ長調(1894)、「ドリーの庭」ホ長調(1895)、「キティのワルツ」変ホ長調(1896)、「優しさ」変ニ長調(1896)、「スペインの踊り」ヘ長調(1897)の6曲にまとめられ、今ではフォーレの最も愛されるピアノ作品となっています。
こうしてまとめられた組曲「ドリー」は、1898年にE.リスレルとA.コルトーによって公開の場での初演が行なわれました。翌年にはA.コルトーの編曲によるピアノ独奏版が作られ、1913年にはH.ラボーによって管弦楽に編曲されてバレエが上演されていることから、この曲は作曲当時から人気があったようです。ちなみに、エレーヌの母親エンマ・バルダックは、1904年にドビュッシーとジャージー島に駆け落ちし、後にドビュッシーと結婚しますが、この2人の間に出来た娘エマ(愛称シュウシュウ)にはドビュッシーが「子供の領分」を作曲しているので、エンマの娘2人は夫々、フランス近代の大作曲家から、後々大変よく知られ愛されるようになった作品を捧げられていることになります。
なお、第2曲の「ミ・ア・ウ」、第4曲の「キティのワルツ」は、以前夫々が猫の名前とされてきましたが、現在では、「ミ・ア・ウ」はドリーの兄ラウルが呼んでいたドリーの愛称、「キティ」は「ケティ(Ketty)」のミスプリントで、そのラウルが飼っていた犬の名前とされています。ご紹介する楽譜は全曲で、各編曲とも全楽章、原曲の調性のままです。可愛らしく、美しいこの組曲が十分に楽しめると思います。
(SR)
アンコールにお悩みの方におすすめです
PIECE
楽譜ID : 2195
フォーレ、ガブリエル / Faure, Gabriel
小品
PIECE
詳細情報はこちら
原曲は1906年に作曲、1907年に出版された、声楽とピアノのための作品です。ヴォカリーズ-エチュードと呼ばれており、歌詞はなく、母音でメロディを奏でます。
この楽譜ではフルート(またはオーボエ、ヴァイオリン)用に編曲されるにあたり、原調のホ短調からイ短調に移調されています。
同じフォーレの作品で、パリ音楽院のフルート初見試験のために作られた「コンクール用小品」と雰囲気が似ています。2分半ほどの短い作品ですが、心にしっとりと響き渡る美しい曲です。
アンコールにいかがでしょうか。
【中級者向け】 (B)
フォーレの曲集を紹介します
ANTHOLOGY OF SELECTED PIECES
楽譜ID : 22011
フォーレ、ガブリエル / 曲集 / Faure, Gabriel / Album
フルートとピアノのための曲集
ANTHOLOGY OF SELECTED PIECES
詳細情報はこちら
■ ファンタジー 作品79 ■ 初見用小品「サラバンド」 ■ 間奏曲(「ペレアスとメリザンド」より) ■ パヴァーヌ 作品50 ■ シシリエンヌ 作品78 ■ 舞曲(「カリギュラ」より) ■ 初見用小品「舟歌」 ■ 子守歌 作品16 ■ 子守歌(組曲「ドリー」より) ■ ヴォカリーズ・エチュード 
イギリスのPETERS社から出版されているフォーレ作品集です。フォーレは、音楽の世界全体から見れば「レクイエム」、「ペレアスとメリザンド」、数多く作られたピアノ曲や歌曲が圧倒的に有名ですが、フルートの小品にも美しい曲があり、またヴァイオリンなど、他の楽器からの編曲などでも楽しまれています。この曲集はフルートのオリジナル作品のほか、編曲作品も含めて、10曲のフルート作品が収められています。特に間奏曲、舞曲、初見用小品などのフルート版は珍しく、「舟歌」は、フルーティストのエミリー・バイノンがCDや演奏会で取り上げたことで、大変評判になりました。
(SR)
フランスの空気に触れて(Fl.Pf)
MELODIES VOL.III (ARR.CLARDY)
楽譜ID : 25511
フォーレ、ガブリエル / 曲集 / Faure, Gabriel / Album
歌曲集 第3巻(クラーディ編)
MELODIES VOL.III (ARR.CLARDY)
詳細情報はこちら
フランスを代表する作曲家、フォーレの歌曲集です。
言葉の意味や語感を大切に演奏できるよう、伴奏譜にはすべての曲に歌詞が付随されています。フランス語に馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、この曲集がフランス語の辞書を引いてみるいい機会になるかもしれません。
流れるような旋律で、フォーレらしさをめいっぱい感じることのできる1冊です。3拍子系を苦手とされる方は、フォーレの美しいメロディーで克服してみませんか?
【初・中級者向け】 (H)
この響きがクセになるかも??(Fl.Pf)
SONATE
楽譜ID : 2197
フェルト / Feld, Jindrich
フルート・ソナタ
SONATE
詳細情報はこちら
フェルト(1925-2007)はチェコ生まれの現代作曲家です。このフルート・ソナタは1957年に書かれ、親友のランパルに捧げられました。
ピアノの和音伴奏に乗って軽やかにフルートの旋律が始まる第1楽章。不安定な和音で独特の響きを効果的に発揮する第2楽章。そして、第3楽章はフルートとピアノの駆け引きが楽しい軽快な音楽です。
現代音楽によく見られる特殊奏法は出てきませんが、協和音のような不協和音のような、なんともいえない響きが全体にちりばめられている面白い作品です。
T.Allegro giocoso U.Grave V.Allegro vivace 全3楽章

【上級者向け】 演奏時間:約18分30秒(全3楽章) (B)
爽やかな流れ
TROIS PIECES,OP.31
楽譜ID : 15405
フット、アーサー・ウィリアム / Foote, Arthur William
3つの小品 OP.31
TROIS PIECES,OP.31
詳細情報はこちら
アメリカの作曲家のアーサー・フット。アメリカ音楽の発展に貢献し、ピアニスト、オルガニストでもありました。
今回ご紹介するこちらの曲は、聴いていると音楽がすっと体に入っきてとても心地よい小品です。一曲目は「村の朝の歌」、トリオの部分ではフルートパートの長い旋律と伴奏の響きがとても美しく、曲を盛り上げています。二曲目は「メロディ」、ピアノ伴奏が分散和音になっており爽やかに流れて行きます。三曲目は「パストラーレ」、最終曲らしく穏やかな中にも叙情的な部分があり包み込むような音楽で締めくくられています。幅広い層の方にお楽しみいただけます。(E)
フォスターの名曲をフルートで
STEPHEN FOSTER SUITE (B.HOLCOMBE); BOOK ONLY
楽譜ID : 20199
フォスター、スティーヴン・コリンズ / Foster, Stephen Collins
フォスター組曲(ホルコム編)
STEPHEN FOSTER SUITE (B.HOLCOMBE); BOOK ONLY
詳細情報はこちら
フォスターの代表的な歌曲「CAMPTOWN RACES/草競馬」「JEANIE, WITH THE LIGHT BROWN HAIR/金髪のジェニー」「OH SUSANNA/おお スザンナ」「BEAUTIFUL DREAMER/夢みる人」「SWANEE RIVER/スワニー河・故郷の人々」をB.ホルコムがフルートの特性を生かしたアレンジに仕上げています。組曲になっておりますが、以前は一曲ずつ出版されていましたので、一曲だけ取り上げて演奏するのもいいと思います。ピアニスト(伴奏者)の表現力が大切です。
【中上級者向け】 (Y)
演奏家泣かせの名曲!
DIVERTIMENTO
楽譜ID : 3130
フランセ、ジャン / Francaix, Jean
ディヴェルティメント
DIVERTIMENTO
詳細情報はこちら
フランセは自由でユーモア溢れる中に、洗練された音楽センスをうかがわせる独特の世界観で、20世紀フランスを代表する作曲家の一人に数えられています。 作品はピアノ曲から室内楽、交響曲、オペラ、バレエ音楽など幅広く、200曲以上にのぼります。
ディヴェルティメントは1953年にJ.P.ランパルに捧げられた名曲です。 この曲を聴くと作曲家の洒落にとんだ性格がはっきりとわかります。 聴く方にとっては魅力的で楽しい曲ですが演奏者にとっては大変難しい曲で、フランセは其の辺りを十分に意識して書いたのではないでしょうか。
I Toccatina  II Notturno  III Perpetuum Mobile  IV Romanza  V Finale
【上級者向け】 演奏時間:約12分 (Y&U)
フランス近代の隠れた名曲!
DIVERTISSEMENT
楽譜ID : 2217
ガロワ=モンブラン、レイモン / Gallois-Montbrun, Raymond
ディヴェルティスマン
DIVERTISSEMENT
詳細情報はこちら
ガロワ=モンブラン(1918-1994)は、作曲家としてはもちろんのことヴァイオリン奏者としても活躍しました。ヴァイオリニストとしては、フォーレのソナタやピアノ四重奏曲などの名盤を残していることで有名です。
「嬉遊曲/DIVERTISSEMENT」は、ガロワ=モンブランがパリ音楽院院長を務めていた頃にフルート科の卒業試験課題曲として書かれ、当時のフルート科教授G.クリュネルに献呈されました。課題曲の定番ともいえる『緩−急』の2部形式です。ミステリアスな色彩を放つ前半部分のアンダンテ、そして舞曲風のはじけた躍動感が楽しい後半部分ファイナル。半音階の複雑な和声とフランス近代の明快さを併せ持った面白い作品です。同じ『緩−急』形式のフルート作品はたくさんありますのでこの曲はあまり知られていませんが、もっと演奏されてもいい優れた作品だと思います。テクニック・表現力ともに必要とされるので、音大生の試験曲や演奏会のレパートリーとしてオススメです。なお、工藤重典氏・加藤元章氏によるCDもリリースされていますのでぜひ参考になさってみてください。
【上級者向け】 演奏時間:約7分30秒 (A)
ロマンティックです
ROMANCE (1905)
楽譜ID : 2235
ゴーベール、フィリップ / Gaubert, Philippe
ロマンス (1905)
ROMANCE (1905)
詳細情報はこちら
師のタファネルと連名で出版した『タファネル&ゴーベール/17のメカニズム日課大練習曲』で有名なゴーベールです。
ゴーベール(1879-1941)は作曲家としてだけでなく指揮者、フルーティスト、教育者としても活躍しました。この時代は音楽院の試験曲として技巧的な曲が多く作曲された中、 ‘ロマンス’のように洒落た美しいメロディーの小品もたくさん作曲されました。 ゴーベールは2曲の「ロマンス」を残しています。今回ご紹介しております‘ロマンス’は1905年に作曲され、ゴーベールの友人でありアメリカへ渡り活躍したフルーティストのジョルジュ・バレールに捧げられています。「ロマンス」にはこの1905年版とアドルフ・エネバンに捧げられた1908年版がありますが、1905年版の方が演奏される機会が多いように思われます。
【中級者向け】 演奏時間:約8分 (OU)
春の訪れとともにゴーベールの小品はいかがですか?
SICILIENNE
楽譜ID : 9669
ゴーベール、フィリップ / Gaubert, Philippe
シシリエンヌ
SICILIENNE
詳細情報はこちら
シシリエンヌと聞くとフォーレをまずイメージされる方も多いのではないのでしょうか?今回おすすめする曲はゴーベールのシシリエンヌです。タファネルとモイーズの間に位置するフルートのフランス楽派における重要な存在ゴーベールは、フルーティストの他に指揮者と作曲家としても活躍しました。特に1920年にオペラ座の指揮者となり、1931年には同監督に就任した後は、パリ音楽院フルート科教授を辞し最終的には指揮科教授を務めました。
「シシリエンヌ」とはシチリア舞曲またはシチリア風という意味で、8分の6拍子の舞曲になっています。フルートとオーケストラのために作曲されましたが、ゴーベール自身の編曲と思われるこのピアノ伴奏版が親しまれ、普及しています。いかにもフランス的な優雅な旋律が魅力的な小品で、フルートの魅力を純粋に伝えるメロディックな作品となっています。
【中級者向け】 演奏時間:約3分 (NS)
友人たちへ。。。
SUITE
楽譜ID : 25274
ゴーベール、フィリップ / Gaubert, Philippe
組曲
SUITE
詳細情報はこちら
ゴーベールはパリ音楽院で教える傍ら、パリのオペラ座で指揮もするという、2つの職業を持っていたフルーティストです。この組曲は、同じタファネル門下の4人のフルーティストたちに捧げられたものです。同じ笛吹き仲間として、みなさんにも是非吹いていただきたい作品です。
I 祈り(巫女たちの踊り)ジョルジュ・バレールに捧ぐ ― 流麗かつ神秘的な響きが印象的な作品、  II.東洋風の子守唄 ルイ・フルーリに捧ぐ ― 東洋的な雰囲気を醸し出す、神秘的なメロディーの作品、 III.舟歌 マルセル・モイーズに捧ぐ ― まるで舟に揺られているようなテンポの、しっとりした作品、 IV.スケルツォ=ワルツ ジョルジュ・ローランに捧ぐ ― スケルツォの名の通り、軽妙なテンポの作品。
【中・上級者向け】 演奏時間:約14分 (O)
フルートで吹く「椿姫」
FANTAISIE SUR LA TRAVIATA,OP.18(VERDI) (ED.MARION)
楽譜ID : 1719
ジュナン、ポール・アグリコル / Genin, Paul Agricole
「椿姫」によるファンタジー OP.18
FANTAISIE SUR LA TRAVIATA,OP.18(VERDI) (ED.MARION)
詳細情報はこちら
ジュナンは、アヴィニョン出身のフランスのフルート奏者でした。こちらは演奏会などで取り上げられる機会も多く、フルートのレパートリーとして定着していますので、お聴きになったことがある方も多いのではないでしょうか。この作品には「乾杯の歌」「ああ、私の短い命も終わる」「さようなら、過ぎ去った日よ」の3曲が使われています。ダブルタンギングやアルペッジョなどによる変奏、華麗にほどこされている装飾そしてカデンツァなど技巧的な部分が多く難度の高いこの作品は、フルートの魅力を存分に発揮出来るものとなっています。
【上級者向け】 (I)
新しいレパートリーにいかがですか?
3. SONATE GEWV262 (2003)
楽譜ID : 30500
ゲンツマー、ハラルト / Genzmer, Harald
フルートソナタ第3番(2003)
3. SONATE GEWV262 (2003)
詳細情報はこちら
ゲンツマー(1909-2007)はドイツのブルーメンタール出身でヒンデミットの作風を受け継いだ現代作曲家です。他にはドビュッシー、バルトーク、ストラヴィンスキーの影響を受けながらも独自のスタイルを確立させました。様々なジャンル、編成の作品を残しており、特にフルート、ピアノ、ハープ、チェロを含む作品を多く残しています。リハーサルピアニストとして活躍した時期もありますが、フライブルグやミュンヘンの音楽学校で作曲科の教授として活躍しました。
今回ご紹介しますフルートソナタ第3番は2003年に作曲されました。ゲンツマーが94歳の時の作品となりますが、晩年の作品とは思えないエネルギーを感じさせられる曲です。
第1楽章:3連符のリズムが終始使われています。生き生きとして楽しそうな雰囲気です。
第2楽章:ピアノパートとの対話が印象的です。
第3楽章:トリルを効果的に多用することでこの曲の持つ情熱と活気を表現しています。

演奏時間:1楽章:約6分 / 2楽章:5分45秒 / 3楽章:5分15秒
【中・上級者向け】 (OU)
忘れられたコンクール用小品4(Fl.Pf.)
A LA KASBAH!
楽譜ID : 1721
ジョルジュ、アレクサンドル / Georges, Alexandre
ア・ラ・カスバ!
A LA KASBAH!
詳細情報はこちら
アレクサンドル・ジョルジュは1850年、フランス北部のアラスで生まれ、同地で1938年に亡くなった作曲家です。フォーレも勉強したニデルメイエール宗教音楽学校で学び、フランクがオルガニストを務めたサント=クロチルド教会の楽長を務めた後、1899年より1928年までサン=ヴァンサン=ド=ポール教会のオルガニストを務めました。よってフランクの影響を受けています。教会に勤めた作曲家らしく、2巻からなるオルガン作品集《小教区の歌》や《受難曲》、《ルルドのノートル・ダム》といったオラトリオを残しますが、それだけでなく劇場にも興味を持ち、中国をテーマにした一幕の《春》、タロットカードのお告げにより女王になると運命付けられたロマの少女の物語《ミアルカ》などのオペラを残しました。そしてこれらのオペラの主題を見ても分かるように、地方色溢れるダンスや旋律を作品に取り入れました。
今回取り上げる《ア・ラ・カスバ!(カスバにて!)》は1911年のコンセルヴァトワール(パリ音楽院)のフルート科のコンクール(卒業試験)のために作曲され、当時の教授エヌバンに献呈されています。カスバとはアルジェのカスバで有名ですが、北アフリカ(マグレブ)の城塞を起源とする伝統的な街並みのことです。青い海と空を背景に、海岸線から山の手にかけて張り付くように広がるアラブの伝統的で異国情緒あふれる家々に、路地が迷路のように入り組んだ町、まるで映画に出てきそうな情景です。当時アルジェリアはフランスの植民地でしたので、フランス人にとっては訪れやすい場所で、その異国情緒が多くの人を引き付け、サン=サーンスも何度も旅行し《アルジェリア組曲》を作曲したほどです。フランスにおける東洋趣味は19世紀末に始まったわけではありませんが、交通の発達等によりフランス人が実際に東洋を訪れたり、現地の文物がフランス国内で流通したりするようになったこの時代に再び大きな波となります。
第一主題は叙情的で旋法的なアラブの主題が朗々と歌われます。低い音域ですので、カスバの迷路のように入り組んだ街路のミステリアスな雰囲気が醸し出されます。主題が二度繰り返され、カデンツァの後第二主題が始まります。こちらは旋回するような情熱的なダンスです。第三主題は第二主題の変形で旋回のダンスがゆっくりとなり、スーフィズムのダンスでスカートのすそがひらひらと舞っているような円弧を描きます。第二主題が回帰し、展開された後、第一主題が一オクターブ上で決然と再現されます。転調し、短いカデンツァの後、第二主題、しかし今度はフルートがピアノに代わってリズムを刻み、そのエネルギーで駆け上がって長めのコーダに入ります。さらにダンスは激しさを増し、途中一陣の風が吹き抜けたような涼しげな旋律で火照りが冷まされますが、またすぐに元のテンポに戻って熱狂のうちに締めくくられます。
コンクール用小品では緩急の二部形式になり、「序奏とアレグロ」といった味気の無いタイトルになることが多いですが、《ア・ラ・カスバ!》では叙情的な部分とテクニカルな部分がバランスよく有機的に配置され、またその視覚的にイマジネーションをかきたてるタイトルのおかげで、コンサート・ピースとしても遜色ない作品となっています。
(2017年6月記)(M.N.)

忘れられたコンクール用小品→楽譜ID:7903(ムーケ/牧歌)
忘れられたコンクール用小品2→楽譜ID:2335(マゼリエ/ディヴェルティスマン・パストラル)
忘れられたコンクール用小品3→楽譜ID:7628(オベール/序奏とアレグロ)
名曲は名ピアニストから
SONATINE
楽譜ID : 19674
ギーゼキング、ヴァルター / Gieseking, Walter
ソナチネ
SONATINE
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ヴァルター・ギーゼキングの両親はドイツ人ですが、フランスのリヨンで生まれました。 今日でも名ピアニストとして評価されている事は皆さんご存知と思います。 この曲でもギーゼキングの性格、演奏スタイルを感じる事ができます。 ギーゼキングのピアノ演奏のように、この曲からも表現に富んだ繊細さと多彩な表情を知ることができます。 ギーゼキングのピアノのレコード(CD)を聴いてから、この曲をフルートで演奏するのも面白いし、彼をより良く理解できると思います。
【中・上級者向け】 演奏時間:約12〜13分 (Y)
「組曲」
SUITE DE TROIS MORCEAUX  OP.116
楽譜ID : 8464
ゴダール、バンジャマン / Godard, Benjamin Louis Paul
組曲(3つの小品による) OP.116
SUITE DE TROIS MORCEAUX OP.116
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ゴダールは「ジョスランの子守唄」で有名なフランスの作曲家です。第一曲「アレグレット」は絶妙なレガート、軽快なスタッカートで生き生きとした表現が要求されます。第二曲「イディル」は牧歌と言う意味で、小川の流れのように静かで美しい曲です。第三曲「ワルツ」は単独にアンコールでよく演奏されます。リズムにのって、楽しく、面白く、演奏してください。
(Y)
女性作曲家による作品です
SUITE
楽譜ID : 29815
グランヴァル / Grandval, Marie Felicie Clemence de
組曲
SUITE
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1828〜1907年、フランスで活躍した女性作曲家Glandvalは、6歳の時にショパンのもとでピアノを習い、その後サン・サーンスやタファネルなど偉大な音楽家たちから作曲を学びました。Grandvalは、主にオペラやバレエ音楽、オーケストラなど多くの作品を残し、その中でも「組曲」は、指揮者、作曲者、そして演奏家でもあるタファネルに捧げられた作品の一つです。
この作品は、5つの曲からなる、演奏時間約20分の長い作品です。どの曲も素敵な曲ばかりで、5つの作品から1曲だけ取り上げて演奏しても十分楽しめる作品です。1872年、タファネルがフルートで、サン・サーンスがピアニストという素晴らしい演奏家たちで初演されました。
(M)
AMERICAN COMPOSER
POEM (EDITED BY BARRERE)
楽譜ID : 2918
グリフェス、チャールズ・トムリンソン / Griffes, Charles Tomlinson
ポエム(バレール校訂)
POEM (EDITED BY BARRERE)
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1918年にフルートと小管弦楽のために書かれた作品です。アメリカの広漠たる大平原の中の、静寂、小動物たち、群を成して移動する動物、牧童たちの踊り、狩等をフルートの表現力と音色の美しさで描いています。去る、2003年8月に亡くなられたジュリアス・ベーカーさんがもっとも得意としていたレパートリーの一曲でした。上級者向けです。
(G)
きらめく小品です
ROMANCE ET SCHERZO
楽譜ID : 1729
グロヴレーズ、ガブリエル / Grovlez, Gabriel
ロマンスとスケルツォ
ROMANCE ET SCHERZO
詳細情報はこちら
ガブリエル・グロヴレーズは長年パリ オペラ座の音楽監督を務め、最後にパリ音楽院の室内楽教授となりました。この曲は1927年パリ音楽院の卒業試験用に作曲され、当時のフルート科教授ゴーベールに捧げられました。。前半は愛情に満ちた暖かな心をゆったりとしたメロディで表現しています。後半は快活技巧的に書かれており、多分試験曲を意識して前半と後半との対比を考えて書かれたのではないでしょうか?皆さんご存知の通り、当時試験用に書かれた曲は現在でも数多く、世界中の演奏家のレパートリーになっております。この曲もその中の名曲中の名曲と言えるでしょう。
【上級者向け】 演奏時間:約9分 (Y)
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