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リリ・ブーランジェは、フォーレと交友する恵まれた環境に育ち、1913年、女性初のローマ大賞を受賞した作曲家でしたが、病のため25歳を迎える前に短い生涯を閉じました。姉ナディアは、妹の才能に及ばないと自覚して作曲を断念し、理論家、教育家として20世紀の多くの音楽家を育てたことで有名です。 「春の朝に」は最晩年の作と思われますが、極めて闊達な筆の運びを感じさせる佳品です。ヴァイオリンまたはフルートのために書かれていますが、フルート版への編曲が見事で、それぞれの楽器の特性を熟知したセンスを感じます(パート譜を見比べてください)。この時代にはサロン風の甘い味付けの小品が多いのですが、この作品では、少ない素材を有機的に生かして活力にあふれた締まった仕上がりになっています。才気煥発な作曲者のイマジネーションを呼び起こす演奏を期待したいものです。(解説/三上明子)スタッフより
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