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バンジャマン・ゴダールは、19世紀の終わり頃に活躍したフランスの作曲家です。彼はたくさんの作品を書きましたが多くは忘れられてしまい、今日では、「ジョスランの子守歌」 の作曲者として、その名をとどめています。組曲 「3つの小品」 は、彼の得意としたサロン風の作品です。第一曲「アレグレット」は、曲の始めに相応しく、軽快な伴奏に乗ってフルートのメロディーが曲がりくねりながら滑り出してきます。その後に、びっくりさせるような感じで三回、アルペッジョがクレッシェンドで駆け上がり、また、何食わぬ調子で、最初と同じメロディーに戻ります。この出だしを聴くと、私はどうしても、サーカス小屋のオープニングに、ピエロが玉の上に乗って登場する光景を思い浮かべてしまいます。サーカスは職人芸の世界ですから、滑稽な雰囲気のなかにも、技術は完璧さが要求されます。この曲の演奏でも同様に、絶妙なスラー、軽やかなスタッカートが決まってこそ曲が生き生きとしてくるでしょう。なお、この第一曲のみ、クラリネット用にも編曲されています。クラリネットの音の均質性に合っているからでしょう。第二曲目の題名 「イディル」 は、牧歌とか田園曲という意味です。小川がさらさらと流れているような冒頭のピアノ伴奏を聴くと、第一曲のにぎやかさとは全く違った世界に身を置いていることが感じられるでしょう。このような曲では特に美しいPの音質が求められます。第三曲 「ワルツ」 は、この曲だけ単独に取り出してアンコールに演奏されています。(解説/三上明子)スタッフより
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