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今の世の中にタンゴがなかったら、ずいぶん寂しい気がするでしょう。アルゼンチンに生まれ、ヒナステラやブーランジェに師事してクラシック音楽にも通じたピアソラは、タンゴを究めることに後半生をかけて名作を次々に生み出しました。 「タンゴの歴史」は、1986年にフルートとギターの編成で作曲されました。4楽章構成でタンゴ変遷の歴史を1900年から30年毎に区切って鮮やかに描き出した名作です。「酒場1900」原題の“Bordel”は娼婦の家の意。初演のフルーティスト、M.グローウェルスによれば、冒頭のフレーズの4つ目の音(高音e)は売春宿の摘発の警官の呼笛の音だそうです。フランスの洗練された演奏スタイルより、南米の語り口や表現方法に通じることが必要でしょう。「カフェ1930」踊られなくなったタンゴはより遅くなり、よりロマンティックになります。「ナイトクラブ 1960」伝統の決まったリズムから脱却して、新鮮なメロディーとハーモニーと共に新しいタンゴが誕生します。「現代のコンサート」タンゴの枠を超えた曲のつくりですが、元々の精神は脈々としています。ピアノ伴奏版では、ギター伴奏の効果をどのように生かせるか工夫が必要でしょう。(解説/三上明子)スタッフより
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