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ドヴィエンヌは18世紀後半のパリで活躍したフランスのフルーティスト、バスーン奏者です。彼は20歳の時にパリ・オペラ座オーケストラの末席バスーン奏者として入団してからフルートの手ほどきを受けたのですが、この3年後にはパリの 「コンセール・スピリテュエル」 で自作のフルート協奏曲でデビューを飾っています。ドヴィエンヌの演奏ぶりは 「自然で明解、輝くばかり、かつ熱情あふれる吹き方をしていた。彼がフルートから引き出す音は、まことに美しかった」 と評されました。ドヴィエンヌは1鍵のフルートのための教本を編纂し、また大革命後にパリ音楽院が創立された折には、初代フルート科教授に就任しました。協奏曲 第7番は短調で書かれ、特に1楽章の劇的な表現が強く印象に残る作品です。この作品が出版されたのは1787年頃ですが、1770年代ドイツを中心に起った音楽上の 「シュトルム・ウント・ドランク (疾風怒涛) 」 様式に影響を受けたものではないでしょうか。全体に木管楽器奏者ならではのアーティキュレーション、リズム感が細かく楽譜上に現れ、彼の繊細な演奏ぶりが想像されます。2楽章には自作カデンツァが書き込まれ、3楽章は、闊達なロンドで華やかにしめくくられます。(解説/三上明子)ニュース
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