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『雪灯りの幻影(2008)』は作曲者がコンテストの審査員として出向いた雪国の印象を描写した作品です。作曲家の解説を引用すれば、「冬の旅に車窓の灯りが雪原に映える情景、部屋の窓辺から見える、ちらちらと粉雪が舞い降りてくる様子を描いた」とあります。単一楽章の三部構成で書かれ、穏やかな序奏部は「粉雪さらさら」と題され、冒頭主題は4度音程を重ねた動機が次々と連なり、それが三連符で変奏されて次々と模倣し、更に16分音符で下降4度動機に変奏して幻想的に流れていきます。続いて吹雪の如く6連符の音階が連続し、やがて冒頭の主要主題を導き再現されます。中間部の主題は軽妙(4/4&3/4)に拍子を変化させ、躍動する雪の踊りで「風に舞う雪」と題され、小ロンドの形式の舞曲で中間部副主題のカンタービレは第1・第2フルートの4度平行進行の響きが近代的です。後奏は徐々に静寂となり序奏部冒頭主題を導き、4度累積動機はさざ波の様に連なり静かに再現されて曲を閉じます。福島弘和氏は東京音楽大学卒業、同大学研究科終了し、作曲を有馬礼子氏に師事しました。現在は吹奏楽、管弦楽分野の作品を中心に作曲活動を展開しています。(解説/佐野悦郎)ニュース
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