解説
2本のギターのための『タンゴ組曲(1984)』はブラジルの天才ギタリスト兄弟であるセルジオとオダイル・アサドのために書かれた作品です。このタンゴは翌年の1985年にアサド兄弟によりレコーディングされ、評論家により「大変に個性的で、表現力に富んだ音楽である」と讃えられました。特徴ある3つの「TANGO」が「急・緩・急」に配列された組曲です。それぞれのタンゴ舞曲の特徴を生かし、また木管五重奏用の各楽器の特色を生かした《タンゴ組曲》として編曲されています。この組曲についてアサド兄弟は「ギター・デュオの歴史において重要な作品である」と述べています。A.ピアソラはイタリア移民3世の子としてアルゼンチンで生まれ、作曲家、バンドネオン奏者として、祖国アルゼンチンはじめ、米、伊、仏に拠点を持って世界中を駆けめぐり活躍しました。また、彼は八重奏団や五重奏団を次々と結成、また解散を繰り返して、理想のタンゴを追究し、自作の新しいタンゴを披露し続けました。1990年にパリの自宅で倒れ、闘病生活の間にアルゼンチンに帰国し、1992年ブエノスアイレスにて他界しました。ニュース
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