解説
ジャンルに囚われない単一楽章のユニークな中級、上級用の演奏会用技巧的四重奏曲です。音楽の流れと共に物語の筋書きが数小節毎にシナリオの「ト書き」の様に「16場面」にわたり、各部分に書き込まれています。それらの情景は美術館で絵画を鑑賞するように、主題と共に変化する拍子、複雑なリズムと音形で、現在的な響きと音色が、場面毎に変化します。主題は模倣され、時には同調し、発展と展開を重ねて行くことで曲が構築されています。フランス語で音楽用語のように記された各場面は、1小節〜「予言者の霊感(天啓)」、5〜「野次馬たちへの熱狂的な演説」、14〜「参列者の黙説法」、22〜「予言者の新しい議論」、23〜「様々な苦難は解き放たれる」、27〜「群衆の同意」等(以下省略)、全16場面が終わりまで続きます。J.リウーはフランス生まれのフルーティスト、作曲家で、《パリ警視庁吹奏楽団》でバンド活動、古い音楽の現代風な楽器編成への編曲を行い、近年はフランスの複数の出版社から、新しいジャンルを切り開いた多様な書法による作品の数々を発表しています。(解説/佐野悦郎)スタッフより
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