スタッフのおすすめ「フルートアンサンブル」(4本フルート)

このコーナーでは、ムラマツのスタッフが、長年の経験から「これは!」と思う楽譜を、その目的や内容の解説付きでご紹介します。
定期的にご紹介する楽譜を更新して行きますので、皆様の目的に応じた「使える」楽譜が見つかることと思います。

ハッピー・バースデー変奏曲(4Fl.)

日本でも「バースデー・ソング」としておなじみの曲をフルート4本で演奏できるように編曲してあります。単に旋律と伴奏に分かれるのではなく、ちょっとジャズっぽく、ちょっと遊び心を効かせた大胆なアレンジです。バースデー・パーティーで主役が登場するとき、ケーキのロウソクを消すとき・・・。サプライズで演奏してみるのも良いのでは?最後はみんなで「HAPPY BIRTHDAY TO YOU!!」
(B)

次々に「変容」するフルート・カルテット(4Fl)

作曲者のアラースは1935年生まれのドイツ人。器楽曲からオーケストラ作品まで多彩な作曲活動をしており、フルートの曲では5本フルートのための「Sonata Piccola」が知られています。
この曲は以前プライベート版が出ていて知る人ぞ知る曲でしたが、このたび印刷製本も新たに出版されましたのでご紹介します。

これはパガニーニの無伴奏ヴァイオリンのためのカプリスの中でもっとも有名なメロディを、主題とエピローグで挟まれた8つの変奏曲にアレンジしたものです。作曲者によれば、パガニーニだけでなく、ブラームス、シューマン、ラフマニノフなども頭に入れて作ったということですが、あからさまな模倣ではなくある変奏は軽快に、あるものは重厚に、さらにジャズの風味も取り入れて、タイトル通り主題がまさしく”変容”していくとても面白い曲です。演奏者も聴衆も作曲者の換骨奪胎ぶりの見事さを楽しめるでしょう。特殊管なしの4本フルートアンサンブルです。ぜひ演奏会で取り上げてみてください。
【上級者向け】(T)

ファンタジーの世界へようこそ〜フルート4重奏上級編〜(4Fl)

R.R.ベネットはアメリカの作曲家兼指揮者で、アメリカのC.ブッシュマンに学んだ後、パリではN.ブーランジェに師事しています。管弦楽法にも長けていたので、ベネットは編曲法の本を書き、ブロードウェイ・ミュージカルの管弦楽法を確立しました。リチャード・ロジャースの「サウンド・オブ・ミュージック」なども彼の手によるものです。 この「ロンド・カプリチオーソ」は単一楽章形式で書かれています。
私はこの曲を「フルートアンサンブル・ファルペンシュピール」の演奏を聴き、是非“おすすめ楽譜”としてみなさんに紹介したいと演奏会会場でひらめきました。

定期的に神奈川県を中心に活躍している「フルートアンサンブル・ファルペンシュピール」主宰者で、(財)神奈川フィルハーモニー管弦楽団フルート奏者の大見幸司さんに、演奏上のポイントを語っていただきました。どうぞご参考になさって下さい。
「この作品は、特殊楽器を含まないフルートのみで書かれていますが、非常に幅のある表現が実現できるように仕上がっています。作曲者はブロードウェイミュージカルの管弦楽法を確立しただけあり、冒頭からディズニーのアニメ映画やハリーポッターなどのようなファンタジックな場面を思わせる音楽が続きます。 演奏に際しては細かくテンポ設定がしてありますが、それぞれ雰囲気にあった流れを表現出来れば指定のテンポにこだわらなくても良いでしょう。 この譜面は調号が格段で省略されていますので注意が必要です。またスコアがあれば分かりやすいのですが(スコアは無く、パート譜のみの販売)、パートにより8分の6と4分の2が同時進行している場合があり(複合構造)テンポも含めこの曲の特徴になっています。」
【上級者向け】 演奏時間:10分 (K)(Y)

シンプルで明るい四重奏(4Fl [Fl(Pic).2Fl.A-fl])

20世紀イギリスを代表する作曲家、ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)はオペラ「ピーター・グライムズ」、「戦争レクイエム」をはじめ、室内楽に至るまで様々な曲を残しましたが、フルーティストにはあまり馴染みがないかもしれません。でも、学校の音楽の授業で「青少年のための管弦楽入門」を聞いた覚えがある方はいらっしゃるでしょう。
今回ご紹介するのはブリテンが20歳くらいの時に書いた「シンプル・シンフォニー」の第2楽章です。原曲は弦楽四重奏または弦楽合奏のための曲で、題名通りピチカートで演奏されます。途中では民謡風のメロディーが出てきたり、全体に親しみやすい明るい曲となっています。3分半ほどの短い曲です。楽しく軽快に演奏してください。
【中級者向け】 演奏時間:約3分30秒 (T)

4人で旅に出ましょう(4Fl)

ベネディクト・ブライダーンはリヒャルト・シュトラウス音楽院でヴァイオリンとピアノを学んだドイツの作曲家で、現在はアメリカで映画音楽なども手掛けています。
この作品は、5つの短い小品からなります。
1.on the train
列車のガタゴトガタゴトという音が模倣され、旅に出発です。
2.The old Birdhouse
穏やかなメロディが流れます。
3.Moonlight Ballerina
月明りの下で踊るバレリーナは、少し儚く悲しげで、古いフランス映画のような印象です。
4.Balloon Ride
気球に乗って広い世界を見てみましょう。
5.Charades
Charadesはいわゆるジェスチャーゲームです(「アナと雪の女王2」でもやってましたね)。一日の最後(旅の終わり)にみんなでゲームをして曲を閉じます。
各パートが同等に旋律を受け持ちます。旅行の思い出を頭に浮かべながら、4人で楽しいひと時をお過ごしください!
【初・中級者向け】 演奏時間:約9分 (B)

モダンで不思議なムード漂う4重奏(4Fl)

作曲者のフランコ・チェザリーニは1961年スイス生まれのフルーティスト・作曲家です。日本では特に吹奏楽の分野でよく知られています。
今回ご紹介するフルート四重奏曲 第2番はペーター・ルーカス・グラーフに捧げられ、5楽章からなり、すべての楽章が6〜10音の異なるスケールまたは「モード」に基づいて書かれ、各楽章が異なる印象を持ちます。作曲技法に工夫が凝らされた意欲的な曲ですが、実際に聴いてみるといわゆる現代音楽の難しい曲ではなく、リズミカルな楽章や静謐なメロディの美しい楽章などが次々に現れ、聴いても吹いても面白い曲だと思います。

第1楽章 Demi-Teintes(中間色)ゆったりとしたどこか夢見るような異国風なメロディ。
第2楽章 Ostinato(オスティナート)タイトル通りいずれかのパートが3連符の同じ音型を繰り返す中に別のメロディが浮かび上がる舞曲風。
第3楽章 Fragments d’un Reve(夢のかけら)どこか寂しげなメロディがたゆたうように夢の中をさまようようなゆったりとした曲。
第4楽章 Bergerades(牧歌)一転、軽快なリズムが繰り返される民族舞曲風の楽しげな曲。
第5楽章 Feroce(獰猛)切れ味鋭いスタッカートの繰り返しに時折混じる旋回するような速いメロディの対比が面白い終楽章。唐突なフィナーレも印象的。

特殊管も現代奏法も必要ありません。発表会、演奏会などで取り上げてみてください。
なお、同じ作曲家のフルート四重奏曲 第1番もあります。(ID:25621)こちらもおすすめです。
【中・上級者向け】演奏時間:約11分(T)

哀愁漂う美しさ…ショパンのワルツをアンサンブルで。(4Fl)

「ピアノの詩人」とも謳われるフレデリック・ショパンの美しいワルツ2曲を、フルート・アンサンブルで楽しめる楽譜です。「KK IVb Nr.11(遺作)」は、彼を題材にした映画、「ショパン 愛と哀しみの旋律」で印象的に流れていた、美しいワルツです。その作風やリストの証言により、1847〜48年頃の作品とされています。ロスチャイルド家が所蔵していた遺作のノクターンと対になった自筆譜が発見され、第2次世界大戦後、1955年に出版されました。原曲はイ短調ですが、ニ短調に移調して編曲されています。もう1曲の「KK IVb Nr.10」は、1840年の作品で、Nr.11と同じく1955年に出版されました。ショパンの死後、「ワルツ」として出版されましたが、楽譜の冒頭には「sostenuto」と記されており、ワルツとして作曲したかどうか、定かではないようです。原曲は変ホ長調、こちらはニ長調に移調して編曲されています。どちらも数分で演奏できてしまう小品ですが、短くても心にしみる素敵な作品です。
この2曲はショパンのワルツの中でもフルートへの編曲は見当たらなかった作品。難易度は高くなく、複雑な編曲にもなっていないので、アンサンブル仲間と楽しんだり、アンコールに演奏したりと、幅広くお使いいただけそうです。
(YS)

ダマーズの世界へようこそ(4Fl)

20世紀の作曲家ジャン=ミシェル・ダマーズは、ハープ奏者の母を持ち、自身はピアニストとして活躍する傍ら、室内楽を中心に多くの作品を残しました。また、当時流行していた前衛的な音楽スタイルとは違い、機能和声の構成や、調和を形式美とする「新古典主義音楽」を取り入れました。
今回はフルート四重奏曲をご紹介いたします。1989年に作曲され、ダマーズの作風である幾度となく繰り返される転調と、すっと耳に馴染むハーモニーの明瞭さを随所に感じることができる作品です。第1楽章「Allegro deciso(速く 決然と)」、第2楽章「Andantino(歩くような速さで)」、第3楽章「Allegro scherzando(速く おどけて)」、第4楽章「Allegro vivace(速く 快活に)」の4つの楽章から成ります。小節ごとに拍子と主旋律が移り変わり、手に汗握るようなフレーズが続きます。第2楽章のみゆったりとしたテンポで、日本人の心に響くような哀愁漂う旋律が魅力的です。アレグロ表記の中でも、それぞれ異なる性格をどう演奏するかイメージしながらトライしてみてください。
アンサンブル力が試される難曲ですが、ダマーズが仕掛ける巧みな響きのシンクロに魅了させられる一曲です。
【上級者向け】 (A.K.)

ジャズ風のノリでプッチーニ!(Pic.Fl.A-fl.B-fl.)

アメリカの作曲家ドルフが、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」第二幕でムゼッタが歌う有名なアリア「私が道を歩くと」をフルート四重奏に編曲したものです。初めはサックス四重奏用に作られ、のちにフルート用に編曲されました。
ドルフは、1930〜40年代のアメリカのバンド・ミュージックなどのポップ・ミュージックがプッチーニのメロディ進行やハーモニーの影響を受けていると指摘しています。そこからこのジャズ風の編曲のアイデアが浮かんだとのことで、単にオリジナルのメロディをそのままフルート四重奏にしてあるのではなく、シンコペーションを使った、ガーシュウィンを思いおこさせる小粋でスウィンギングなアレンジになっています。
3分半ほどの短い曲ですが、技術的にもそう難しくなく、ピッコロからバスまでのフルートを使ってプッチーニのメロディの美しさとアンサンブルの楽しさを味わうことができます。ウキウキとする軽快で楽しい洒落た曲なので、サロン・コンサートやアンサンブルの演奏会のアンコールなどにいかがでしょうか。
【中級者向け】 (T)

四重奏曲(4Fl)

現代フランスで活躍している作曲家で、パリ音楽院において学び、ミヨー、フランソワ、プロコフィエフの音楽の影響を受けた作曲家です。この曲は、フルート四重奏の王道といっても過言ではないでしょう。 そして近代フランス音楽にふさわしく4楽章の組曲形式で構成されています。四重奏がとても楽しく思える曲だと思います。フルート四重奏を結成する際の初レパートリーとしても最適です。ぜひ演奏してみて下さい。
【中級者向け】 演奏時間:約7分 (N)

海の表情をお届けします。(4Fl)

Friedgund Gottesche Nissnerはドイツ、ハノーバーとヒルデスハイムの間に在る小さな町Sarstedtで1954年に生まれました。ヒルデスハイムで作曲、ハノーバーで教育音楽、デトモルトでフルートを学びました。彼女は特別なイベントの時に彼女の学生のために多くの曲を書いております。今回は、この曲をレコーディングした東京フルート・クヮルテットのメンバーで武蔵野音楽大学、聖徳大学講師、高久 進さんに演奏上のポイントを書いていただきました。 どうぞ、お役に立ててください。

『フラッタータンギング、音曲げ(ベンディング)、ハーモニクスなど、フルートならではの特殊奏法を巧みに使用したユニークな四重奏曲。しかも、こうしたいわゆる現代奏法が「海」「波」「嵐」「霧」「霧笛」といった具体的なイメージの表現と直結しているのでどなたにも理解しやすい音楽となっています。通常、新しい奏法=抽象性の高い音楽といった構図が成り立ちますが、そうした奏法が具象に役立てているという意味でも従来の四重奏曲には見られない非常に魅力ある作品となっています。それぞれの楽章に表題と小さなスケッチがついているので演奏する上での助けとなっている点も見逃せないでしょう。人類の故郷としての「海」が見せる様々な様相を見事に表現した「交響詩」といっても過言ではないと思います。
[フラッタータンギング]は波と砂浜の接触によって生まれる「ザーッ」という音、嵐の場面での波しぶきや白い波頭を表現しています。こうした「波」の変化という非常に大切な役割を担っている以上、フラッターが出来ることが最重要ポイントとなります。舌のフラッター、のどのフラッター、上の歯の裏側で舌を左右に素早く動かす、非常な速さでのダブルタンギングなどを組み合わせることにより、さらに演奏効果が高められるので、フラッターが出来ない人でも他のやり方を工夫すれば演奏できる可能性があります。これを機会にフラッターを極めるのも良いと思います。
 [音曲げ(ベンディング)] は、フルートを外転・内転させて半音程度音程を上下させる奏法です。フォルテと組み合わせて荒々しい波を、またピアノとの組み合わせでは立ち込めた霧のミステリアスな雰囲気を醸し出しています。
 [ハーモニクス(低音域の指使いで高音域や中音域の音を出す奏法で譜面上にその使用する指使いの音と実際に出してほしい音の両方が記載されている)] は、霧によってベールに包まれた海の静けさを表現しています。またハーモニクスとベンディングを組み合わせて霧笛のような神秘的なハーモニーが生み出されています。

北欧の風土感を感じて・・・(4Fl.)

「ペール・ギュント」でおなじみのノルウェーの作曲家グリーグが、デンマーク文学の父として北欧で敬愛されているルドゥヴィ・ホルベア男爵(1684-1754)の生誕二百年祭のために作曲したのがこの組曲。
ホルベアが生きた時代のバロック音楽の様式で書かれた組曲で、活気にみちた「前奏曲」で始まり、緩やかな「サラバンド」、快活な「ガヴォット」と爽快な流れの「ミュゼット」、哀愁をこめたメロディが歌われる「アリア」、活発な「リゴドン」と舞踏音楽の形式が用いられています。
グリーグらしく繊細で、時には勇壮な曲想が特徴的です。
【中級者向け】 演奏時間:約20分 (NI)

リゾート気分でカルテット!(4Fl[3Fl.A-fl])

レイモン・ギヨー(1930- )は1954年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第1位に輝き、パリ・オペラ座の首席奏者として活躍したフランスのフルート奏者です。作品にはジャズテイストのものが多く、ジャズピアニストとしても活躍しています。
今回ご紹介する「ディヴェルティメント・ジャズ」は1989年に作曲された、「3本のフルートとアルト・フルート」の編成の四重奏曲です。
第1楽章「NICE」は南フランスのビーチリゾート。4ビート・スローのリズムや、各パートのかけ合いから穏やかな波の様子が感じられます。
第2楽章「LE DOMAINE FORGET」はカナダのケベック州にある、音楽祭の開催地としても知られているリゾート地。細かい動きが増え、アクセントの効いたメロディーが特徴です。強弱の差もはっきりついているため、メリハリのある楽章になっています。
第3楽章「JAVEA」はスペインのバレンシアに位置するリゾート地。3曲の中で1番テンポが速く、陽気な付点のリズムに乗って、爽やかに終わりまで駆け抜けます。
アンサンブル仲間とのレパートリーに、おしゃれで軽快なジャズを取り入れてみてはいかがでしょうか?
【中級者向け】 演奏時間:約7分 (OY)

みんなで楽しく!調子よく!!(4Fl)

ご存知「調子の良い鍛冶屋」のフルート四重奏版です。主題と変奏(1から5まで)とコーダからなり、それぞれの部分に各パートが目立つ部分が出て来ますので油断禁物!!主題部分はそう難しくはないのですが、変奏部分は三連符あり32分音符あり…となかなか手ごわいですので、中級以上の方にオススメします。楽譜に“フルート四重奏かフルート・オーケストラ”と書かれていますので、各パート重複して吹いたり、アルトフルートやバスフルートなどを入れて吹いたりすることも可能です。(特殊管用のパート譜はありません。)
(I)

スキーのように滑らかに、そして優雅に♪(4Fl)

この、ジャンジャンの『スキー・シンフォニー』は表題どおりスキーで滑走する姿がそのまま音符に表現されたような描写性の強い作品です。4つのパートが息つく事なく行き交い、スピードのある滑りを連想させます。…かと思うとたっぷりと優雅に斜面を降りるイメージの旋律が出できたり。スキーの経験のある方には、ぜひゲレンデで気持ちよく滑走する姿を思い浮かべながら楽しんで演奏していただきたい1曲です。最後に、作曲者のF.ジャンジャンについて少しふれますと、サクソフォン四重奏やクラリネットの作品が残っていますが、経歴についての詳細は不明です。ただ、多くの教則本や独奏曲を残したポール・ジャンジャンの親族にあたる可能性もあるのでは、と考えられています。
【中・上級者向け】 演奏時間:4分30秒 (O)

夢のなかへ・・・(4Fl)

メンデルスゾーン作曲《真夏の夜の夢》より「スケルツォ」をご紹介いたします。
1842年に作られたこの曲は、イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲《真夏の夜の夢》の“劇付随音楽”として作曲されました。 題名の“真夏の夜”(Midsummer Night)とは、いわゆる“真夏”のことではなく、夏至の夜のこと。夏至の夜には妖精たちが祭りをひらくというヨーロッパの伝説を下敷きにした喜劇です。
全12曲から構成されており「スケルツォ」は第一幕と第二幕の間に演奏される第1曲目にあたります。終始軽快に進んでいき、4本のフルートで織りなす各パートのかけあいがスピード感と緊張感を生み出しています。人間界と妖精界・・・人間たちの夢の中・・・薄暗い森で踊る妖精たちの姿・・・幻想的な世界を表現してみませんか?
夏の演奏会で是非演奏してみてください!
【上級者向け】 演奏時間:4分30秒 (OU)

名画の世界を音楽で(3Fl / 4Fl)

「想い出は銀の笛」でよく知られている三浦真理さんによる2014年の新曲です。
フランス印象派の画家、クロード・モネの作品全体から受ける印象に触発されて作曲したとのことです。水のせせらぎ、噴水、光、そよぐ風、木漏れ日、淡い色彩・・・絵画のイメージを自分たちでさらに膨らませて演奏してみてください。
3本フルート用(ID:31890)と4本フルート用(ID:31891)の楽譜が出版されており、巻末には「ザ・フルート・カルテット」のメンバーによる演奏上のアドヴァイスが掲載されています。(3本フルート用→柴田 勲さん/4本フルート用→斎藤和志さん)
「水の庭」「散歩」「風のスケッチ」「海、夕暮れ」「大通り」「大聖堂」の6曲です。
【上級者向け】 演奏時間:約15分 (B)

待ってました!この一冊(4Fl)

実はこの楽譜、以前は「レンタル譜」になっていた楽譜です。以前からお問い合わせが度々ありましたが、特殊管を使わない<4Fl.>で楽譜をお探しの方、是非どうぞ!
 I. エメラルドグリーンの風  II. 真紅のルビー  III. ブラック・インヴェンション  IV. 紫の薔薇  V. ブルー・パステル 
各楽章には色にちなんだタイトルがつけられ、フルートの持つ軽やかさや、透明感のある音色感を生かし、とてもオシャレに仕上がっています。ファーストパート、セカンドパートに比較的目立つパッセージが多いのですが、全体的に中級〜上級者向けです。
(G)

ジャズテイストの現代風カルテット(4Fl)

「ソナタ・ラティーノ」「オーパス・ディ・ジャズ」などで知られるマウワーのフルート四重奏の楽譜です。マウワーの曲はジャズのテイストを取り入れた都会風の感覚が特徴で、この曲も第1楽章「渦巻き」では次々に押し寄せる波のようなうねり、第2楽章「干ばつ」は美しいメロディーの中にもどこか不安をのぞかせる響き、第3楽章「ホーム・サイド」では軽快なリズムとブルースの味わい、第4楽章「フラット・アウト」では目まぐるしい動きで一気に高揚感を持たせてフィナーレへ、とそれぞれ異なる雰囲気を持つ現代風のカルテットです。特殊管も現代奏法も必要ありませんが、4人ともに高度なテクニックとアンサンブル力が必要な難曲です。しかし、うまく合わせられたときは「気持ち良い!」ことこの上ないと思います。アンサンブルの演奏会のプログラムにぜひ加えてみて下さい。
【上級者向け】 (T)

心が弾むモーツァルト作品! (4Fl/2Fl.A-fl.B-fl/3Fl.B-fl)

W.A.モーツァルトが16歳の時に弦楽合奏のために作曲した「ディヴェルティメント ニ長調 KV136」は、KV136〜138の3曲のディヴェルティメントの中でも特に有名な作品です。1772年にザルツブルクで書かれたことから「ザルツブルク交響曲」とも呼ばれています。弦楽四重奏で演奏される機会が多いですが、今回はフルート4重奏/フルート2本・アルトフルート・バスフルート/フルート3本・バスフルート、と3種類の編成で楽しめる楽譜をご紹介します。
全3楽章の構成のうち第1楽章は、軽快で爽やかなメロディーが印象的です。1、2番パートの掛け合いやスタッカートが活かされた躍動感のある伴奏も聴きどころです。第2楽章は一転して穏やかな緩徐楽章で、4分の3拍子の柔らかな旋律から始まり、3パートがクレッシェンドで上り詰めていくフレーズは心に響きます。生き生きとした活気溢れる第3楽章は、強弱の差がはっきりしているため表情の変化が楽しめます。展開部ではフーガのような形式も用いられており、音の重なりの美しさが感じられます。
明るく澄み切った気持ちになれるこちらの曲を、ぜひアンサンブル仲間と一緒に演奏してみてはいかがでしょうか。
【中級者向け】演奏時間:約15分(OY)

フルート・アンサンブルでオペラの名曲を!(4Fl/3Fl.A-fl/3Fl.B-fl/3Fl.Cb-fl)

プッチーニは言わずと知れたイタリア・オペラの巨匠で、「トスカ」「ラ・ボエーム」などの有名なアリアはオペラ好きでなくとも耳にしたことがあるのではないでしょうか。中でも「蝶々夫人」は、19世紀末ごろの長崎を舞台にした、日本人女性蝶々さんのアメリカの軍人ピンカートンへの貞節な愛を描いた悲劇で、ところどころに日本の歌のメロディが差し挟まれ、日本人にとっては特別な作品といえます。
今回ご紹介するのは、このオペラから4曲を選んでフルート四重奏用にアレンジした組曲です。曲は
1:蝶々さんの登場(「さあ、もう少し」):初めてピンカートンのところに連れて来られた蝶々さんのアリア
2:ある晴れた日に:ピンカートンを待つ蝶々さんのアリア
3:ハミング・コーラス:子供と侍女とともに蝶々さんが夫を待つシーンのバックで歌われる静かな合唱
4:さらば愛の家:ピンカートンが後悔の念を歌うアリア
の4曲です。特に2曲目の「ある晴れた日に」は単独でも歌われることの多い名曲ですが、他の3曲もどれも美しい抒情的なメロディを持っていて、歌でなく楽器で演奏しても心に響く曲です。
普通のフルート4本で演奏できますが、第4パートをアルトやバスに替えてもいいようになっています。本数を増やしてフルート・オーケストラでも可能です。難易度はそう高くありません。全曲でもよし、中の1曲を取り上げるもよし、ぜひプッチーニの美しいメロディをアンサンブルで演奏してください。
【中級者向け】 演奏時間:約10分 (T)

フルート四重奏で「ボレロ」(4Fl)

華麗なオーケストレーションで有名なラヴェルの「ボレロ」のフルート四重奏版が出ました。原曲はご存知のとおり、延々と続くドラムのリズムに乗って、フルートに始まりオーケストラの各楽器が順番にソロでメロディーを演奏します。この版では、各パートが交代でソロとリズムセクションを担当し、全員がピッコロ持ち替えをすることで音色の変化を出しています。冒頭のppからクライマックスのfffまで、テンポはあくまで一定を保ちながら変化をつけていくのはなかなか難しいかもしれませんが、オーケストラに入っていてもなかなか演奏する機会のない曲を、フルーティスト4人で楽しむのも一興でしょう。カルテットの演奏会はもちろん、吹奏楽団やアマチュアオーケストラでパート練習代わりに演奏しても面白いと思います。オーケストラプレーヤーになったつもりで吹いてみて下さい。
【中・上級者向け】 (T)

フルート・アンサンブルで「クープランの墓」(2Fl.A-fl.B-fl)

ラヴェルの「クープランの墓」は、元々は6曲からなるピアノのための組曲ですが、管弦楽版をはじめ、様々な編曲でも演奏されている人気曲です。ラヴェルがクープランを代表とする18世紀フランス音楽に敬意を表して作曲した古典舞曲様式の典雅な薫り高い曲で、タイトルの「クープランの墓」はむしろ「クープランを偲んで」と言った方が正しいでしょう。
今回ご紹介するのは原曲のうち「プレリュード」、「フォルラーヌ」、「メヌエット」、「リゴドン」の4曲をフルート4重奏用(2フルート(1stはピッコロ持ち替え)、アルトフルート、バスフルート)に編曲したものです。これまで木管5重奏用の楽譜はありましたが、フルート4重奏のものは初めてです。特殊奏法は出てきませんが、難易度は低くありません。カルテットの演奏会にも使えそうです。4曲のうち1曲だけアンコールに使うのもいいでしょう。ラヴェルの美しく洒落た響きをお楽しみください。
【上級者向け】 (T)

フルート四重奏の定番曲!(4Fl)

ライヒャ(チェコ語ではレイハ)はプラハで生まれ、ベートーヴェンと同時代を生きた作曲家です。 チェロ奏者の叔父に音楽を学び、ケルンの選帝侯楽団のフルート奏者となり、当時同楽団のヴィオラ奏者であったベートーヴェンと親交を深めることになります。その後、ハンブルク、ウィーン、パリと移り、パリ音楽院の作曲科の教授となってベルリオーズ、グノー、フランク他多くの作曲家を育てたことでも知られています。作曲家としてはオペラから管弦楽、器楽曲まで膨大な数の作曲&出版を行っていますが、特に管楽器のための作品の割合が多く、木管五重奏だけでもなんと25曲も作曲しています。
フルート四重奏 作品12は1796年〜98年ごろ、彼がボンを離れて一時ハンブルクに移った頃の比較的初期の作品です。4楽章編成の古典的で充実した内容となっており、ハーモニーの美しさ、アンサンブルの楽しさを味わえる曲となっています。1stパートはメロディラインを担う事が多いので他のパートより難易度が高くなりますが、他のパートは比較的取り組みやすくなっています。フルート四重奏の定番曲の一つですので、まだ演奏されたことのない方!!この機会にぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか?重要なレパートリーの一つになる事まちがいなし!!です。
【中級者向け】 演奏時間:約20分 (NS)

フラメンコ&ブルース(4Fl//3Fl.A-fl)

リウは1949年生まれのフランス人フルーティスト、作曲家です。一時はオーストラリアに住み、クラシックだけでなくジャズやバンド、ダンスグループにも参加するなど多彩な活動をし、作曲家としてもその経験を生かしたクロスオーバーな曲を発表しています。この四重奏もそういった彼の特色が出たもので、切れ目なしの1楽章形式ですが、フラメンコの複雑なリズム、ブルースのうねりを出すため、頻繁に転拍子や速度の変化が行われます。特殊技法などは必要無く、それほど難しくはなさそうですが、第1フルートから第4(アルト)まで同じくらいの技術とアンサンブル力が必要な曲です。演奏時間は約6分ですので、アンサンブルの演奏会のアンコールなどに使っても面白いでしょう。
【中・上級者向け】 (T)

フルート・カルテットで大行進!(4Fl)

サン・サーンス、円熟期に書かれたもので、しばしば訪れたこの地の印象を「アルジェの街」「ムーア風な狂詩曲」「夕べの幻想」「フランス軍隊行進曲」の4つの小品にまとめた組曲です。「フランス軍隊行進曲」はその中でも最も有名な勇壮華麗な大行進曲で、オーケストラの華やかさをS.タッカーが4FL.にアレンジしています。1パートを2人〜4人で演奏しても効果が出ると思います。
【中級者向け】 (Y)

R.シュトラウス自身もお気に入りの一曲です。(4Fl)

リヒャルト・シュトラウスの三幕のオペラ「ばらの騎士」の中でも、名場面・名曲として知られる終幕の三重唱をフルート・カルテットに編曲したものです。この曲はオペラの三人の主人公、若いオクタヴィアンとその恋人のゾフィー、そしてオクタヴィアンの年上の愛人・元帥夫人がそれぞれの心情を歌う複雑に絡み合ったメロディーが美しく、R.シュトラウスの作品の中でも屈指の名曲といわれています。シュトラウス自身この曲をとても気に入っていて、遺言により彼の葬儀にはこの曲が演奏されました。 この編曲では特殊管は必要なく、メロディーを生かした平易なアレンジになっていますので中級クラスの方でも十分演奏できるでしょう。美しく豊潤なシュトラウスの世界をお楽しみください。
【中級者向け】 (T)

ワルツにゆられて…(4Fl)

ヨーロッパの古い民話・童話「眠れる森の美女」。バレエの演目や、ディズニー映画としても有名ですよね。今回ご紹介いたしますのが、その「眠れる森の美女」ワルツです。ワルツをフルート4本で奏でてみませんか?フルート4本でポピュラーなものを探されいてる方も多いと思います。是非レパートリーの一つにしてみてください。
【中級者向け】 演奏時間:約4分 (N)

くるみ割り人形(4Fl)

チャイコフスキーの『くるみ割り人形』より、「葦笛の踊り」「金平糖の踊り」「花のワルツ」が入っております。メドレーになっている訳ではありませんので、続けて演奏するのも良し、1曲だけ演奏するのも良しです。特殊管は入りません。 くるみ割り人形のアンサンブルを探されている方が多いと思いますので、ご紹介致しました!
【中級者向け】 演奏時間:約10分 (N)

アンサンブルコンテストに最適(4Fl)

原曲は「4つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調」です。今回ご紹介する楽譜は4楽章ある中の第1楽章と第4楽章を抜粋し、フルート4重奏に編曲したものです。
広大な緑を想わせるような Pastorale、颯爽と駆け抜ける風を描いたような Vivace。どちらも音の重なり方が美しく、アレンジされた曲とは思えないほどにフルートにピッタリです。  演奏時間も短めですので、アンサンブルコンテストなどにはおすすめの一曲です。
全曲をアレンジしたものとして#21466(C-dur)もご用意しております。
【中級者向け】 演奏時間:約4分 (H)

アンサンブル特集「4人でロートレック」 (4FL//Fl(Pic).2Fl.A-fl)

ウルナは1973年プラハで生まれ、幼少期から音楽に親しんでいました。ドイツのライプツィヒ音楽院でファゴット、作曲、ピアノなどを学び、プルゼニのティル歌劇場やピルスナー交響楽団のファゴット奏者として活動しています。作曲家としては、ソロ楽器の協奏曲を得意としていますが、オーケストラ作品、音楽劇なども手がけているようです。
この曲のモデルとなっている『モンマルトルの小人』とは、フランスの画家、ロートレック(1864-1901)を指しています。フランスの貴族の家柄に生まれますが、少年期に足を骨折し足の成長が止まり、成人してもとても小柄でした。モンマルトルの歓楽街に住み、そこに住む人々を鋭い視線で描いていきました。はっきりとした輪郭の線と、大胆な構図、モデルとなった作品の登場人物を個性豊かにデフォルメする手法は、日本の浮世絵の影響を受けているそうです。父親との不仲や自身の身体の障害、モンマルトルでの奔放な生活等により、36歳の若さで亡くなっています。
曲は【Introduction】と【The joy of life】の2つの楽章に分かれています。全体的には細かいリズムと掛け合いが面白い、明るい雰囲気の曲です。アルト・フルートに独立した動きが多くあります。次々と変わる曲調をそれぞれの雰囲気を読み取って変化をつけると、曲にメリハリがつくのではないでしょうか。
演奏会のレパートリーとして、また友達と楽しむパーティーなどでもお使いいただけるでしょう。ロートレックの絵は、生きた表情と動きから描かれた人物の人柄まで伝わってくるような印象を受けます。4人の呼吸を合わせて表情豊かに演奏して下さい!
【上級者向け】演奏時間:約3分10秒/約8分45秒 (U)

夕暮れのアンサンブル(4Fl)

サックス奏者で作曲家の渡部氏は、吹奏楽作品を中心に室内楽や楽曲のアレンジなど幅広く作品を手掛けています。木管三重奏『落ち葉の舞う季節』(楽譜 ID:34890)は、アンサンブル・コンテストに選曲する学校も多く注目の作曲家です。今回ご紹介するフルート四重奏は、フランス語で「美しき黄昏」を意味し、澄んだ空に夕日が沈む情景が目に浮かびます。
前半は「夕暮れ時のセーヌ川ほとりから見える風景をイメージしている」と書かれているように、優しいメロディが印象的で、伸びやかな音色とハーモニーが心に響きます。後半はダンスホールで社交ダンスのワルツを踊るように、3拍子の軽やかなリズムがフルートの音色にぴったりで、楽しく演奏できます。
それぞれ違う曲想の2部構成で書かれているため聴衆を最後まで楽しませてくれる作品です。コンサートや発表会に取り上げてみてはいかがでしょうか。
【中級者向け】 演奏時間:約4分45秒 (TO)

カルテットのポピュラー楽譜をお探しの方に朗報です♪(4Fl/Pic.4Fl)

ありそうでなかった、ディズニーのカルテット楽譜。
目次は以下の通りです。 “It’s a Small World” “The Jungle Book” “Pirates of The Caribbean” “Peter Pan”
演奏会などで、リクエストに挙がるディズニー・ソングですが、意外に楽譜が無くてお困りだった方が多かったのではないでしょうか?難しくはありませんがアレンジも少し凝っていて面白いと思います。演奏会に、パーティーに、持って来いの1冊です♪
(O)

楽しくアンサンブル(4Fl)

フルート・アンサンブルの曲集はたくさん出版されていますが、難易度が難しすぎたり、編曲がイマイチ…だったり、気に入ったものを探すのはなかなか大変です。今回ご紹介するこの楽譜は、有名曲ばかりを収録、しかも編曲も良いのでアンサンブルの楽しさを学ぶのにぴったりです。難易度は初級〜中級者程度。強弱記号やアーティキュレーションも細かく指示してありますし、スコア譜もついていますので、教育用としても使い勝手のいい楽譜です。合宿や部活の練習用に、また発表会に、さまざまな場面でお役立てください。
(A)

ピアノ伴奏付きのフルート四重奏曲お探しですか?(4Fl.Pf.)

ハモリはハンガリー生まれのスイスの作曲家、ピアニスト、また教育者で「フルート音楽」の教育教材シリーズの作編曲で知られています。この曲は4本のフルートとピアノのための作品で「フォックス・トロット」「ボレロ」「タンゴ」「マズルカ」「ワルツ」「スコットランド風」「サンバ」「チャールストン」の8つの舞曲からなる組曲です。楽しく、踊り出したくなるような曲がいっぱい!ピアノ伴奏が付いてよりゴージャスにフルート・アンサンブルが楽しめる事間違いなし!のこの曲、発表会や演奏会にいかがですか?
【初・中級者向け】 演奏時間:約20分 (NS)

フルート4本とピアノで。(4Fl.Pf)

W.A.モーツァルトはピアノのための変奏曲をいくつか作曲しました。1778年のパリ滞在中には4曲書かれており、その中で最も知られた名曲が「『キラキラ星』による12の変奏曲 ハ長調(キラキラ星変奏曲)」です。原題はフランスで当時流行したシャンソン「ああ、お母さん、あなたに申し上げましょう」で、若いお嬢さんがお母さんに恋人への想いを打ち明けようとする「恋歌」です。フルート用に様々な編成で楽譜が出版されています。主題はとてもやさしいメロディですが、変奏部分は技巧的になっていますので、中・上級者向けです。 こちらの楽譜は4本フルート(特殊管なし)とピアノ(またはハープ)で第6変奏がカットされ、全部で11の変奏になっています。